危険な暑さの続く日本列島、204地点が猛暑日となる中、大雨から5日経った東北では復旧作業が続いています。山形県酒田市では、未だに連絡の取れない親戚の居場所をさがす人も。(7月30日「news23」午後11時15分ごろの放送より)
【写真を見る】全国204地点で猛暑日 大雨から5日の東北では復旧作業続く「携帯も繋がらない」親戚をさがす人も【news23】
「灼熱地獄みたい」各地で体温超えの暑さ “大雨被害”復旧続く東北でも
30日は各地で体温超えの暑さとなりました。
街の人
「毎日のように温度が上がっているみたい。なんか灼熱地獄みたい」
大分県豊後大野市で最高気温39.2度を観測するなど、全国204地点で35度以上の猛暑日に。
水遊びをする子ども(最高気温35.7度 熊本市)
「めちゃくちゃ暑い。(水は)気持ちいいっちゃ気持ちいいけど、ぬるすぎる」
関東南部では午後に天気が一変し、ゲリラ豪雨が発生しました。
記者
「午後3時半の千葉県習志野市です。突然、大雨が降ってきました」
暑さは先週の記録的な大雨となった東北でも。
150年の歴史を持つ山形県最上町の旅館「ゆめみの宿 観松館」では、真夏日となった気温の中、従業員が総出で泥のかき出し作業にあたっていました。
従業員
「(Q.これからどんどん暑くなる)みんなも体に気をつけてやっているところ」
6月にリニューアルしたばかりだったという大浴場は、裏山が崩れ土砂が流れ込みました。
ゆめみの宿観松館 高橋裕 社長
「やっとコロナから立ち直ったなと思ってからのこれなので、目の前のやれることをちょっとずつという気持ちで」
大雨から5日、連絡つかない被災者 いまだ断水、停電続く
大雨から5日が経ちましたが、被災地ではいまだ、連絡がつかない状況の被災者もいます。
親戚の居場所を探す相蘇恵子さん(70)。通行止めだった国道が30日午後から通れるようになったと聞き、これから親戚の自宅がある集落へ向かうといいます。
親戚をさがす相蘇恵子さん
「無事ではいると思うんですけども、家の状態とかがわからなくて心配なんですよね」
自宅があるのは酒田市大沢地区。荒瀬川が氾濫し、家に流木や土砂が流れ込みました。
親戚をさがす相蘇さん
「携帯も繋がらないし、家の電話も繋がらないし」
自宅は戻れる状態にないため、近くの避難所を訪ねてみることに。
相蘇さん
「いとこなんですけども、連絡とれないものですから」
担当者
「いま避難してて」
担当者
「昨日ちょっと会ったんですよ。ここに一時的に避難していて、そこから別のところに行った。元気でした」
親戚の避難先を知っている人を見つけることができました。
親戚をさがす相蘇さん
「無事で避難してたっていうのが、まず良かったですけども、これからのことを考えると心配ですね」
大沢地区では断水と停電が続いています。
住民
「(電気が)つかない。(Q.クーラーもつかない?)クーラーつかないです」
東北地方では梅雨明け間近とみられていて、まもなく本格的な夏を迎えます。