去年11月、アメリカ軍のオスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落した事故について、防衛省は変速機の故障と機体が異常を示したあとも操縦士が飛行を継続したことに原因があったなどとする、アメリカ側の調査結果を明らかにしました。
【写真を見る】屋久島沖のオスプレイ墜落事故 変速機の故障と操縦士の“リスク管理が不十分” アメリカ空軍が調査報告書公表
この事故は去年11月、山口県の岩国基地から沖縄県の嘉手納基地に向かっていたアメリカ空軍のオスプレイ「CV-22」が屋久島沖に墜落し、乗員8人が死亡したものです。
防衛省がアメリカ側から説明を受けた調査結果によりますと、事故が起きたオスプレイでは離陸してからおよそ40分後、エンジンの動力をプロペラに伝える機体左側の変速機に異常が起きたことを知らせる警告が表示されました。
通常、この警告が3回表示されると、近くの空港に速やかに着陸することになっていますが、機長はそのまま飛行を継続。その後、屋久島空港に進路を変更しましたが、着陸前に問題が起きた装置が故障し、墜落したということです。
報告書では、近くの空港に着陸するなどの安全措置をとらず、機長によるリスク管理が不十分だったことが事故につながったとしています。