バルブなどの製造・販売を手掛ける「日本ドレッサー」の新潟県内の事業所で、作業員1人が1日あたりの基準値を超える被ばくをした可能性があることがわかりました。「日本ドレッサー」から報告を受けた原子力規制庁が、ホームページ上で発表しました。
国は被ばくによる健康被害が出ないようにするため、放射線業務をする人が1日あたり5ミリシーベルト、1年あたり50ミリシーベルトを超える被ばくをすることを禁止しています。
原子力規制庁の発表によりますと、きのう午前10時半ごろ、新潟県刈羽村にある「日本ドレッサー」の事業所で、放射線管理区域内で業務にあたっていた作業員1人が「計画外の被ばく」をした可能性があるということです。
推定被ばく線量は32ミリシーベルトで、現時点で健康への影響はなく、周辺環境への影響もないとしています。
発表によりますと、この日の朝に別の作業員が装置の点検を行った後、放射性物質を遮へい容器に収納するのを忘れ、作業員はそれに気づかないまま業務を始めてしまったということです。
原子力規制庁は、「原因究明および再発防止策について、確認していく」としています。