焼き海苔は、少量であれば猫に食べさせても良い食材として位置づけられます。とはいえ、本来は人間が食べるものなので慎重に与える必要があります。ここでは海苔に関する4つの注意点と、安全な食べさせ方について紹介いたします。
猫に「海苔」を与える時の注意点
『海の野菜』と呼ばれるほど栄養豊富な海苔。パリパリ食感と香りがクセになりますよね。実は、少量であれば、猫にも食べさせることができる食材なのです。
猫に海苔を与える具体的なメリットとしては、皮膚や被毛を健康に保つ(ビタミンAの働き)・老化や関節炎を防ぐ(ビタミンCの働き)・心機能や肝機能、目の健康を維持する(タウリンの働き)などが挙げられます。
ちなみに、ビタミンAやタウリンは、猫が生きるために必須になる栄養素。必ず食事からとらなければならない成分です。
とはいえ海苔は、どんな猫でも気軽に食べられるわけではありません。今回解説する注意点に気をつけながら、猫のおやつ代わりに取り入れてみてください。
1.味付き海苔はNG! 大きさにも要注意
猫が安全に食べられる海苔として位置づけられるのは、ノーマルな焼き海苔だけ。塩分や糖分、カロリーが高くなる味付き海苔はもちろんのこと、消化に悪い生海苔は絶対NGです。
さらに海苔を与える際の注意点として、細かく刻むことを忘れないでください。大きいままでは口腔内に貼りつく恐れがあります。
2.食物アレルギーのリスクがある
焼き海苔の原料となる生海苔は海で採取されます。つまり、エビやカニと同じ生息域に生えているということになります。
いわゆる甲殻類はアレルゲンとしてリスクのある食材です。たとえ海苔自体にはアレルギー物質がなくても気をつけるに越したことはありません。
食べている最中の様子とともに、食後の様子もよく見てあげてください。万が一異変があれば、かかりつけの動物病院に連絡しましょう。
診療時間外であれば、救急病院に相談するようにしてください。初めて与える際は、極微量からスタートするようにしましょう。
3.持病によっては食べられない
海苔には冒頭で紹介した栄養素の他にも、ミネラルが豊富に含まれています。
慢性腎臓病や心疾患、尿路結石の既往歴がある猫はミネラルをセーブしなければならないため、海苔を食べることができません。
食べてしまうと持病が悪化する恐れがあるので、誤飲も含めて気をつけましょう。
4.高齢の猫には食べさせない
高齢の猫は持病とまではいかずとも、腎臓が弱りはじめる年齢です。少なくとも10歳を超えた猫には与えないほうが無難でしょう。
また、何らかの療法食を食べて生活している猫も控えるべきです。同居猫がいる場合はどちらにも与えないか、別室での対応を検討してください。
まとめ
今回は、猫に「海苔」を与える際の注意点について解説しました。
日本人にとって海苔は身近な食材。食卓にもよく並ぶのではないでしょうか。一般的な焼き海苔であれば、猫にもおすそ分けすることが可能なので、一緒に楽しむのも良いかと思います。
ただし、与え方や禁忌の猫がいることは念頭に置かなければなりません。特に腎臓や心臓、尿路系に疾患のある猫は絶対NGなので食べさせないようにしてください。
特に該当しない場合でも、頻繁に食べると栄養素の過剰摂取につながる恐れがあります。おやつとして取り入れるのであれば週に1回、少量に留めておきましょう。
尚、海苔をご褒美として与えた日は他のおやつは与えずに、食事量も微調整してあげるとより安全です。
興味がある飼い主さんは、今回の注意事項を意識しながら食べさせるようにしてください。
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