気象庁は、台風5号の影響で、東北地方ではすでに記録的な大雨になっているところがあるとして、厳重な警戒を呼びかけています。
台風5号は、きょう(12日)午前4時には気仙沼市の南東を1時間におよそ10キロの自転車以下の速さで西北西へ進んでいます。このあと、朝のうちに東北地方に上陸し、東北地方を横断する見込みです。
東北地方の24時間雨量は、多いところで、▼あす午前6時までに太平洋側で250ミリ、日本海側で200ミリ、▼あさって午前6時までに日本海側で150ミリとなっています。
岩手県久慈市の下戸鎖では、午前5時半までの24時間雨量が350ミリを超え、平年の8月1か月分の降水量の2倍近い記録的な大雨となっているほか、東北太平洋側では、きょう昼過ぎにかけて非常に激しい雨の降る所があるということです。
さらに、青森県、岩手県、宮城県では、きょう午前中は線状降水帯が発生する可能性があるということで、線状降水帯が発生した場合には、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあるとしています。
気象庁は、東北地方を中心に、土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。