非常に強い台風7号は、17日明け方にかけて関東甲信や東北地方に最も接近する見込みで、暴風や高波に警戒が必要です。(8月16日「Nスタ」午後6時ごろの放送より)
【写真を見る】非常に強い台風7号、明け方にかけ最接近へ 大雨・暴風のおそれ あす東京は37度予想…再び危険な暑さ【Nスタ解説】
台風7号 関東など激しい雨 TDL&シーで閉園前倒し
高柳光希キャスター
「犬吠埼にほど近いホテルの屋上に来ています。風がものすごく強いです。海も白波を立てて大きく荒れています」
台風7号が非常に強い勢力で関東に接近しています。
記者
「午前11時すぎの港区・赤坂です。雨風ともに非常に強くなってきました」
関東では16日午前中から突然激しい雨が降り、東京・江戸川区では、マンホールから水があふれる様子も見られました。
お盆休み真っただ中の台風で、観光や帰省にも影響が出ています。
東京ディズニーランド、ディズニーシーは、16日は午後3時で閉園になりました。余韻に浸りながらも、帰宅を急ぐ人の姿がありました。
お盆休みの最中に予定変更も 新幹線運休で高速バスに…
16日午前10時ごろ、東京・浅草では雨も降っておらず、雷門前は多くの人で賑わっていたのですが…昼前になり、急に雨脚が強くなると、雷門の下で雨宿りする人や、突然の雨に戸惑う外国人観光客の姿も見られました。
イギリスからの旅行客
「きょうは観光でお寺とかスカイツリーに行こうと思ってたんだけど、雨が降ってきちゃってね…」
ポルトガルからの旅行客
「散歩する予定だったんだけど、室内にいた方がよさそうだね…」
東京駅は人気が少なく閑散としていました。多くの人が利用する東海道新幹線が16日、東京ー名古屋間で運転取りやめになりました。
キャンセルや予定の変更などで、15日に混雑が見られた窓口は、大きな荷物を持った外国人の姿がちらほらみられるほどでした。
一方、高速バスが発着する「バスタ新宿」には多くの人が訪れていました。
広島へ帰省する人
「きょうの新幹線で帰る予定だったんですけど、(運休なので)バスで名古屋まで行こうかなって」
お盆休みの中、旅行の予定変更を余儀なくされた人もいました。
静岡へ旅行する人
「(きょう)元々昼ぐらいから行動するって話してたが、ちょっともうやばいんじゃない?みたいな」
「行けるのかっていう感じだったよね」
非常に強い勢力の台風7号に、引き続き警戒が必要です。
台風7号 関東で大雨・暴風のおそれ 17日は東京37度予想と再び危険な暑さ
気象予報士 森田正光さん:
台風は北から北北東へ進んでいて、陸地から200キロ近く離れつつあります。
このあと影響は少なくなってくるのですが、房総半島や茨城県、福島県の太平洋側は強風域の中に入り続けると思います。
17日の午前3時には離れていくので、時間とともに影響は少なくなっていくとみられます。
雨と風の予想です。全体的に北東方向に進んでいき、16日午後9時の段階では、沿岸部では強い風・雨となりそうです。
午後11時以降、台風本体は東の方に抜けていきますが、沿岸部は波の高い状態が続く見込みです。
関東・東北は17日、うねりを伴った8mの波の高さが予想されています。
2~3mでも影響があるので注意が必要です。17日は雨や風よりも波の高さが心配です。
もう一つ注意しなくてはならないのが気温です。東京は37度、名古屋は38度、大阪も35度と猛暑日が続きそうです。
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<プロフィール>
気象予報士 森田正光さん
1950年名古屋市生まれ
(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
1992年にウェザーマップ設立