インド・スマトラ・タイ…世界遺産と共に味わう世界3大カレー【世界遺産/スマトラ島の熱帯雨林(インドネシア)】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-08-18 10:00
インド・スマトラ・タイ…世界遺産と共に味わう世界3大カレー【世界遺産/スマトラ島の熱帯雨林(インドネシア)】

オラウータンの子どもは愛嬌たっぷり

「世界三大カレー」といえば、インド・タイ・日本というのが定番のようですが、日本を除くとスマトラカレーが入ってくるのではないかと思います(独断気味ですが)。

【写真を見る】インド・スマトラ・タイ…世界遺産と共に味わう世界3大カレー【世界遺産/スマトラ島の熱帯雨林(インドネシア)】

東京・神田神保町に大正13年創業というスマトラカレーの店があるのですが、ここは明治時代にアジアを探検した日本人からスマトラ島のカレーの作り方を教わり、創業当時つまり100年前から出しているそうです。小麦粉を使わない、独特の濃褐色のサラッとしたソースで学生時代はよく食べました。

今年、番組「世界遺産」でスマトラ島の撮影をしたのですが、撮影スタッフもスマトラでカレーを食したとのことです。このときに取材した世界遺産は「スマトラ島の熱帯雨林」で、オランウータンの滅多に見ることが出来ない生態の撮影に成功しました。

そのひとつが、発情期のメスがオスに猛アタックするところ。森の中をメスがオスを追いかけていき、後ろからお尻をなでちゃったりして、妙にエロいシーンが撮れてしまいました。

またオランウータンは7歳くらいになるまで母親が面倒を見て育てるのですが、木から木に移動するときに、母親が手足をいっぱいに伸ばして自らの身体を「即席の橋」にして、そこを子どもが渡っていく…という思わず「ヘーッ!」という場面も撮影できました。

オランウータンの子どもは目がつぶらで、樹上でおしっこしたりするシーンですら愛嬌たっぷり。観ていて飽きがありません。

スマトラカレーを食べながら、面白いオランウータンの映像を見る…なんてことができれば、かなり楽しい時間になると思います。

まるで神殿!地下の巨大井戸

インドカレーも、「女王の階段井戸」というインドの世界遺産を取り上げた放送回で紹介したことがあります。

この世界遺産はグジャラート州にある深さ30メートルもある巨大な階段状の井戸で、1000年前にこの地を治めた女王が作らせたことから、こんな名前が付きました。

壁面には神々の彫刻が施され、まるで神殿のような壮大さ。グジャラート州には、こうした階段井戸が100以上もあるのですが、それらを代表するのが「女王の階段井戸」なのです。

このときに紹介したのが、グジャラート州で主に食べられているベジタリアンカレー。専門店を取材したところ、6種類のカレーが楽しめるセットが人気でした。

先日、インドで開催された世界遺産委員会の取材でニューデリーに出張したのですが、このとき見たインドの人たちも豆などの野菜のカレーばかり好んで食べていました。豆のカレーと「女王の階段井戸」というのも、良い組み合わせだと思います。

さまざまな地域からやってきた動物たちが暮らす「野生動物の交差点」

最後にタイカレー。タイの自然遺産「トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区」は、ミャンマーとの国境地帯にある、東南アジア最大級の野生生物の保護区です。

広さは東京都の2.7倍。ヒマラヤ、中国、東南アジア、インドなどさまざまな地域からやってきた動物たちが暮らしていて、「野生動物の交差点」とも呼ばれます。ここも番組で撮影し、珍しいジャコウネコや、ヤマアラシ、クロオオリスなどの撮影に成功しました。

ジャングルには竹林も多く、撮影に行ったのはちょうどタケノコが採れるシーズン。動物もタケノコをよく食べるので、人と動物の取り合いになるそうです。その旬のタケノコとチキンを使ったカレー、地元でも人気のタイカレーとして紹介しました。タイカレー特有のココナッツとタケノコは相性も良く、こちらもなかなか美味なカレーです。

スマトラカレー、インドカレー、タイカレー…世界遺産となぜかよく合う各国のカレー。それぞれのカレーが含むスパイスの刺激が、知的好奇心を刺激する世界遺産との相性が良いのかもしれません。

執筆者:TBSテレビ「世界遺産」プロデューサー 堤 慶太

  1. 中学3年の『女子生徒逮捕』 女性教諭を日頃から暴行・牛乳パックで水浴びせる 教諭は「もう限界…」
  2. フィッシング詐欺で『男子中学生(15)逮捕』 女性3人から計400万円盗む 生徒は「間違いありません」
  3. 79歳の母親の首を絞め殺害した疑い 51歳の長女を逮捕 愛知・豊川市
  4. 「不倫みたいな感じで…ドキドキしてました」今年急増 韓流装う「ロマンス詐欺」恋に落ちる巧妙な手口【news23】
  5. 渋谷で実現!60年ぶりのホワイトクリスマス!バイオディーゼル燃料で環境にやさしい雪景色とクリスマスイルミネーション
  6. シマエナガ団子に後から1羽やって来たら・・。わちゃわちゃする様子に反響」「もふもふがたまりません」「暖かいところの取り合い」
  7. 鳥取・国立公園大山 77歳の男性が頂上付近から滑落 25日朝にヘリで救助も意識不明
  8. 『静電気と戦う猫』を撮ってみたら…躍動感が凄すぎる『まさかの瞬間』が107万表示「爆裂してて笑った」「激戦で草」と爆笑の声
  9. 業界初!大阪のお節介おばちゃんが絡むクレーンゲームが原宿に登場!「飴あげよか」的ノリで取れ過ぎ注意
  10. 「滑走路に入って待機」と海保機長が誤認 羽田空港衝突事故の経過報告書を公表 「災害派遣で離陸優先と思った」とも説明 運輸安全委員会
  11. 「NewJeans」HAERIN・カバーに登場! 12/26発売『エル・ジャポン』 HAERIN「いちばん好きなルック」
  12. 爆発物の製造工場で爆発、11人死亡 トルコ西部 内務相はテロの可能性を否定
×