■陸上・富士北麓ワールドトライアル2024(18日、山梨・富士山の銘水スタジアム)
男子110mハードル日本記録保持者の泉谷駿介(24、住友電工)が、本職のハードルではなく100mに出場し、予選で追い風2.1mの参考記録ながらも10秒14をマークした。
組1着で決勝進出を決めたが決勝は棄権。決勝は所属チームの先輩でもある小池祐貴(29)が10秒24(+0.2m)で和田遼(24、ミキハウス)との接戦を制し優勝した。
レース後、泉谷は「ハードルに向けてどのくらい走力がついてきたかっていうのを確認したかった。いろいろ今後のことも考えてエントリーしました」と話し、「福井に向けて決勝は棄権させてもらいました」と今月末福井で開催される『アスリートナイトゲーム』にも100mで出場予定。
「ワクワクした感じで走れたので、そういう気持ちは久々に味わえた。後半失速すると思ったんですけど、失速もあまり少なく」と手応えを感じた泉谷は、パリ五輪の話題になると「あういう結果だったので」と悔しそうな表情をみせた。
パリでは男子110mハードルの代表として2大会連続で準決勝に進出するも、13秒32(組3着)の全体9位で惜しくも決勝進出を逃した。
その後、ネガティブな気持ちが続いたという泉谷は「少し時間を置いて、他の種目もやってみて。課題もいっぱい見えてきたので」と続けた。2年前の大会では走幅跳にも出場。今後は「メインはハードルで」としつつも、来シーズン複数種目の挑戦について聞かれると「そうですね(笑)。オリンピックも終わったので、自分に挑戦してみたいなって思います。体が持てば(笑)」と東京世界陸上のシーズンに向け、前を向いた。