暑さに弱い犬を飼う方は、真夏以外のシーズンも熱中症対策を行う必要があることをご存じでしょうか。今回は、犬の熱中症対策は何月まで行うべきなのか、室温調整や散歩中の注意点について解説します。
犬の熱中症対策は何月までするべき?
昨今の気候変動により、最高気温が上昇傾向にある厳しい状況が続いています。愛犬家の方は夏のシーズンはもちろん、ほかのシーズンでも注意しなければなりません。
では、犬の熱中症対策は具体的には何月までするべきなのでしょうか。
10月の涼しくなる時期まで
地域により気温差はありますが、10月の涼しくなる時期まで熱中症に気をつけなければなりません。熱中症になりやすいのは7〜8月だけでなく、9月以降も含まれます。
とくに9月は気温差が激しくなり、朝は涼しくても日中急激に気温が上昇する日が多いです。そのため、秋も引き続き熱中症に注意する必要があります。
夏場以外でも、気温が22度以上、湿度が60%を超える日は、季節を問わず熱中症対策を行いましょう。
春先から熱中症対策を行う
近年では春先でも急激に気温が上昇することもあるため、油断しないよう注意してください。5月に入ると夏場とほぼ変わらない気温の日が増えるため、犬の体調管理を徹底しましょう。
寒暖差が激しい春や秋のシーズンは体調を崩しやすく、気温に振り回される日が続きます。熱中症アラートが発令されない日でも、飼い主さん自ら万全な対策を行うことが重要です。
室温調整の注意点や散歩中に気をつけるべきポイント
気温の高い季節は、暑さに弱い犬にとって健康被害が生じるリスクが高まります。
散歩中のみならず、室内でお留守番をしている時なども、室温を細かく調整しておかないと熱中症にさせてしまう危険性があります。
エアコンで室温調整を行う
犬の健康を保つには、過ごしやすい環境を提供しなければなりません。
犬がいる場所のエアコンの室温温度は24〜26度に設定を行い、湿度は60%以下にキープしましょう。
犬の平熱は38度と高く、人間よりも暑さに弱いと言えます。そのため、人間にとっては少し肌寒い程度の室温に設定しないと、犬は快適に過ごせない可能性があります。
直射日光が当たらない場所で過ごさせる
愛犬に健康被害が及ばないために、できるだけ直射日光を入れないような環境づくりを行いましょう。お昼寝をする場所は直射日光が当たらない場所を選び、遮光カーテンでさえぎるなどの工夫を行ってみてください。
部屋には十分な水分補給ができるポイントを何カ所か作り、留守番中に水分不足が起こらないよう万全な体制を取ります。
また、カーペットの上で寝ていると体温が上がる傾向があるため、ペット用のクールマットなどを取り入れてみてください。
散歩は早朝または夕方以降に行う
気温が高い日のアスファルトは60度以上に達することがあり、その上を犬が歩くと肉球をやけどするおそれがあります。熱中症を避けるためにも、散歩は早朝または日が落ちた夕方以降に行うのが最適です。
気温が28度以上ある時は、熱中症になるリスクが高まるため散歩に行くのは控えてください。そのために、室内でのトイレができるようトレーニングを行っておくとよいでしょう。
朝や夜でも暑い日は、愛犬の体調をチェックしながら無理のない範囲で散歩を行ってください。もし呼吸が荒く元気がない場合は、散歩に出るのを控えるなどの対処を取るのが大切です。
まとめ
犬の熱中症対策は、春先から秋以降も涼しくなるまで続きます。飼い主さん自身も暑さ対策を行いながら、愛犬の体調を見守ってください。
家の中にいても熱中症になる可能性はあります。愛犬に少しでも異変を感じたら、すみやかに動物病院を受診してくださいね。
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