ロシアの治安機関FSBは、モスクワに駐在するイギリスの外交官をスパイ活動の疑いで国外追放すると発表しました。
ロイター通信によりますと、ロシアのFSB=連邦保安局は26日、モスクワにあるイギリス大使館に勤務する外交官について、スパイ活動などの兆候を確認したとして、国外追放すると発表しました。
この外交官は、同じくスパイ活動の疑いですでに国外追放された外交官6人のうちの1人の交代要員だったとみられ、FSBは、外交官が「ロシアへの入国時に故意に虚偽の情報を提供した」と主張しているということです。
また、イギリスメディアによりますと、ロシアはイギリスのレイナー副首相やリーブス財務相ら閣僚を含む30人のイギリス人の入国を新たに禁止しました。
今回のロシアによる措置は、今月、ウクライナ軍がイギリス製の長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」をロシア領内に向けて発射したことへの報復だとみられています。