猫の『爪から出血』よくある原因4選と、血が出たときの対処法

2024-11-27 11:00

爪を切りすぎた、ケガをしたなどが原因で猫の爪から出血してしまうことがあります。愛猫が出血しているのを見かければ、慌ててしまう人が多いと思いますが、そんなときこそ冷静な対応が求められます。そこで今回は、猫の爪から出血するよくある4つの原因と、出血してしまったときの対処法を紹介します。いざというときのためにも、ぜひ覚えておきましょう。

1.深爪にしてしまった

爪切りをしている猫

猫の爪には血管が通っており、うっかり切ってしまうと出血します。いわゆる「深爪」の状態です。

深爪になると、猫も痛みを感じます。一度でも深爪にしてしまうとトラウマになって、爪切りを嫌がるようになる猫も少なくありません。

猫の爪を切る際は血管の走行する位置を確認しながら切るようにしてください。

爪切りが苦手な猫や、猫の爪切りに慣れていない飼い主さんは、先端の尖っている部分を数ミリだけ切るようにしましょう。

爪切りが難しければペット用の爪やすりを使用して磨くということも一つの方法です。

2.ケガをした

ソファーの背もたれを歩く子猫

猫が元気に走り回ったり、カーテンをよじ登ったりして遊んでいる最中に、爪を引っかけてケガをしてしまうことがあります。

最悪のケースでは、爪が根元から抜けてしまうことも。爪をケガすると、出血はもちろん、強い痛みを感じている可能性があります。

ケガのいちばんの予防は、定期的に爪切りをして伸びすぎの状態にならないようにすることです。尖った爪は、引っ掛かりやすいため、ケガの原因になりやすいのです。

猫の爪の伸びる速さは個体差がありますが3週間、もしくは月に1〜2回の頻度で切るようにしましょう。爪切りが難しい場合は、動物病院で切ってもらうこともできます。

運動をよくする猫や、体格の大きい猫などは体重で自分の爪が削れることもありますが、加齢などによる体重の減少や運動性の変化で、伸びたと感じる間隔も変わってくる場合もあります。

定期的にスキンシップの際に確認できると安心です。

3.巻き爪になっている

猫の爪

猫の爪が伸びすぎると、巻き爪になってしまうことがあります。

巻き爪になると爪が肉球に刺さり、出血や痛みを引き起こします。とくに爪とぎの頻度が減っている高齢の猫や、運動量が少ない猫は巻き爪になりやすいので注意が必要です。

爪が肉球に食い込んでしまった場合は、無理に引き抜かず、動物病院で処置してもらいましょう。

巻き爪を防ぐためには、定期的な爪切りが効果的です。定期的に爪切りをしていれば、爪が巻いて肉球に刺さることはないでしょう。

また、手の骨格が丸みを帯びているスコティッシュフォールドなどの骨格の変形がある猫種の場合、爪の生え方も変形していたり、肉球に刺さりやすい場合もあるため、定期的にスキンシップの際に確認してあげましょう。

4.毛づくろいの際に爪を引っ張った

毛づくろい中の猫

猫は毛づくろいの際に、爪のお手入れもします。表面の古くなった爪を噛んだり、引っ張ったりして剥がしているのです。

この行動自体は、なんら問題になるものではありませんが、やりすぎて出血をしてしまうことがあります。このような場合は注意が必要です。

爪のお手入れで出血してしまうほど噛んだり、引っ張ったりするのは、ストレスによる異常行動の可能性があります。

飼育環境や接し方などに問題がないか確認し、思い当たることがあれば適切に対処しましょう。

爪から出血した時の対処法

救急セットと猫

猫の爪から出血した場合、まずは落ち着きましょう。飼い主さんが慌てると猫が怖がったり、パニックになったりしてしまう可能性があるためです。

爪から出血した場合は、止血をおこないます。清潔なガーゼやタオルで切り口を数分間圧迫します。目安は2〜3分です。軽度の場合はこれで止まります。

止血をする際は強く抑えると痛がる場合がありますので、力加減に注意してください。もし止血剤があれば、使用するのも良いでしょう。

止血剤はペットショップなどで市販されている爪切り時に使用するもので充分です。家庭でケアを行うのであれば常備しておくと安心です。

それでも出血が止まらない、出血がひどいという場合は、応急処置をおこない動物病院を受診してください。

なお爪は細菌が入りやすく化膿する場合があるので、出血が止まっても念のため動物病院への受診をおすすめします。

まとめ

爪の出ている猫の手

猫の爪からの出血の原因としては、深爪やケガ、巻き爪、爪のお手入れのやりすぎなどがあげられますが、根本には「爪の伸びすぎ」があります。爪からの出血は定期的な爪切りでほとんどは予防できます。

万が一出血してしまった場合は、猫を怖がらせないためにも、慌てずに落ちついて対処することが大切です。自分では対処が難しいと感じたときは、無理をせずに動物病院を受診しましょう。

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