きのう、皇居内の馬車庫で火事があり、消防車17台が出動して消火活動が行われました。けが人はおらず、保管している馬車も無事でした。
火事があったのは、皇室の儀式で使う「儀装馬車」が保管されている宮内庁の馬車庫内の休憩所です。
宮内庁によりますと、きのう午後9時50分ごろ、宿直の職員が「ボーン」という音を聞き、休憩所から炎と煙が出ているのを発見しました。
通報を受けて消防車17台が出動し、火はおよそ30分後に消し止められましたが、休憩所の床や天井、およそ3平方メートルが焼けました。けが人はおらず、馬車に被害はなかったということです。
馬車庫は昭和38年に建てられた鉄骨造で、休憩所にはガスコンロや冷蔵庫などがありますが、出火当時は誰もいなかったということです。
宮内庁が東京消防庁に確認したところ、出火場所は「流し台のシンクの下」とみられるということですが、出火原因は不明ということです。
宮内庁の記録に残っている皇居内の火事は、1981年7月以来ということです。