トランプ前大統領ですが、新たな選挙戦略を取り入れ、着実に票を積み上げています。大統領選で「激戦州」の中でも、最も重要な州といわれるペンシルベニア州。その郊外の静かな街では…
【動画】トランプ氏の新戦略「トランプフォース47」 ボランティアが戸別訪問し投票呼びかけ “どぶ板”の選挙戦を展開 米大統領選
記者
「トランプ陣営の選挙ボランティア、戸別訪問でトランプ氏への投票を呼びかけています」
先週、住宅を一戸一戸訪ね歩き、投票を呼びかけるクズマさん。トランプ氏の勝利に向けて活動するボランティアのネットワーク「トランプフォース47」のメンバーです。
クズマさん
「大統領選では誰に投票しますか?」
警察官
「トランプ氏です」
クズマさん
「すばらしい」
「トランプフォース47」の「フォース」は「軍」、「47」は次の第47代の大統領を意味します。
クズマさんは自らロゴ入りのポロシャツやジャケットを作るほどの熱の入れようで、週に2日ほど戸別訪問をするなど、投票を呼びかけています。
クズマさん
「トランプ支持者の4人に3人は、実際には投票に行かない可能性があります。メッセージを届けるためには、投票に行くことが大事なんです」
熱狂的な支持者を抱えるトランプ氏ですが、過去2回の大統領選では組織的な選挙戦は展開できておらず、トランプ氏のカリスマ性に頼った選挙戦となっていました。
そうした反省から、今回はじめて「トランプフォース47」という選挙ボランティアのネットワークを構築。熱心な支持者たちに戸別訪問など「どぶ板」の選挙戦を展開してもらい、激戦州を中心に地道な票の積み上げを図っています。
トランプ氏のXの投稿
「トランプフォース47に参加してくれ」
ウェブサイトを通じて応募してきた人たちには、トランプ陣営が研修会を実施。票を集めるボランティアに育てあげます。勝利に向けた動きは、これだけではありません。
トランプ前大統領
「どんな方法で投票しても構わない。期日前投票でも、当日に行っても、郵便投票でもいい」
2020年の大統領選でトランプ氏は敗北を認めず、事前に郵便で票を送る「郵便投票」で「不正があった」と主張していましたが、今回は郵便投票を推進する立場に転換。「トランプフォース47」の戸別訪問でも郵便投票の方法を説明し、1票でも多くの票を集めようとしています。
トランプ前大統領
「戦おう。我々は戦うんだ」
華やかな党大会で盛り上がる民主党ハリス陣営の陰で、トランプ陣営は地道に勝利への布石を打ち続けています。