韓国の尹錫悦大統領が8月15日の演説で日本との歴史問題に言及しなかったことについて、韓国大統領府の高官が「重要なのは日本の気持ち」と発言したことをめぐって、野党から批判が相次いでいます。
15日に開かれた植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典の演説で、尹大統領は歴史問題や日韓関係に言及しませんでした。
韓国大統領府の金泰孝国家安保室第1次長は16日、公共放送・KBSの番組でこのことについて聞かれ、「重要なのは日本の気持ちだ。気持ちのない人を急き立てて無理やり謝罪を受ける時、それは果たして本物なのか」と発言しました。
これに対し、最大野党「共に民主党」の李在明代表が「大統領府で配慮すべきは大日本帝国の天皇ではなく、韓国国民の気持ちだ」と述べるなど野党から批判が相次いでいます。
しかし、韓国大統領府関係者は19日、「“親日フレーム”をかぶせ、政争化の手段として活用し、国民の分裂を引き起こす野党に遺憾を表明する」として、逆に野党を批判しました。