猫は気まぐれで人によって接し方を変えなさそうなイメージがありますが、苦手だと思っている人には通常とは少し違う態度を見せることがあります。猫に嫌われてしまう前に行動を見つめなおすためにも、猫が苦手だと思っている人に対する4つの態度を知っておきましょう。
1.隠れる
猫は好きな人には自分から近づいていきますが、苦手だなと感じている人には近寄ろうとはしません。むしろ苦手な人が近づこうとするものなら、押し入れやベッドの下など手の届かない場所へとサッと身を隠してしまいます。
このように距離を取るのは、猫が人に対して「安心できない」と感じている時に見られる態度です。苦手な人に対してだけでなく、飼い主との信頼関係がまだちゃんと築けていない段階でも取ることがあります。
隠れられてしまった場合はしつこくせずそっとしておきましょう。猫のことを意識しないように過ごしていると良いですよ。
2.遠巻きに眺める
猫が隙間や物陰から遠巻きに人のことを眺めるような態度は、動きを観察していたり警戒心を抱いていたりする時に見られます。神経質な性格の猫や臆病な猫にも見られることがある態度です。
猫はまず遠くから相手を観察して、ニオイを確かめたりしてから「近づいても大丈夫かな?」と判断して問題なければ近づいていくという慎重さを持っています。眺めている時に相手が急に近づいてきたり、バタバタと大きな物音を立てながら動いていたりすると逃げてしまうでしょう。
また、使っている柔軟剤や香水のニオイが強い場合も猫に敬遠されやすいので、遠くから眺めるだけに留まりがちです。
3.イカ耳になる
不安・恐怖・警戒・怒りといった気持ちを抱いている時のサインとして広く知られている「イカ耳」も苦手な人に対して見られる態度のひとつです。
耳を寝かせることで些細な物音もキャッチできるよう身構えている状態で、相手に対して「これ以上近づかないで」と暗に示している可能性があります。
猫の意思を尊重せずにしつこく構いすぎてしまっていたり、気分が乗らないのに撫で続けたりすると苦手と認定されてしまいますので注意しましょう。
4.呼んでも無視する
猫は、好きな人に名前を呼ばれるとしっぽや仕草で反応を示したり嬉しそうに近づいていったりします。一方で、苦手な人から呼ばれてもツンとそっぽを向いたまま微動だにせず、無視しているような態度を取るのです。
苦手ではない人に対しても、猫の気分によっては「今は返事する気がない」と一時的に無視する素振りを見せることもありますが、良い印象を持っていない人には基本的に無視のスタンスを取ります。
猫から無視されていると近づいて表情などを確認したくなりますが、顔をのぞき込んで目を合わせにいくのは、さらに煙たがられる原因となるので控えましょう。
嫌われる前に改善すべきポイントとは?
「猫に敬遠されているかもしれない…」と思った方は、猫への接し方に関する以下のポイントを見直してみましょう。
- 大きな物音声を出していないか?
- 急に動き出していないか?
- 自分から猫に近づいていないか?
- 猫の気分が乗らない時に構っていないか?
- 長時間しつこく触り続けていないか?
猫と接する際は、安心感を与えられる振る舞いをすることが重要です。常に猫の気持ちやペースを尊重し、ゆっくり穏やかな声・動作を心がけるようにしましょう。
猫の気分が乗ってきた時は自分から近づいてきてくれるので、そばに来た時に構う(撫でる・遊ぶなど)というスタンスを取るようにすると良い関係が築けますよ。
まとめ
今回は、猫が苦手とする人に対しての態度を4つ紹介しました。4つに共通しているのは【自分から近づいてこない】という点です。
猫が安心感を抱けないと思っている相手には、名前を呼ばれても無視する、近づかれると逃げて隠れるといった行動で心身ともに距離を取ろうとします。距離を縮めたい気持ちが出るのも十分分かりますが、人間側から追いかけたり構いに行ってしまうと本格的に嫌われてしまうかもしれません。
猫の存在を必要以上に意識しないで過ごすようにし、猫が近づいてきたら構うようにすると気持ちを尊重してくれたと認識してもらえるようになるでしょう。
猫の体調や気分によっては、苦手ではない人に対しても今回紹介した態度を見せる場合があります。様子はしっかり観察しつつ、適切な距離感を保って接するようにしましょう。
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