愛猫から「サイレントニャー」をされた経験はありますか?声を出さずに鳴くことが特徴的で、無音もしくは人間には聞き取れないほど小さな鳴き声ですが、秘められているキモチは大きいようです。今回は、そんな猫のキモチを3つ解説していきますので、ぜひ愛猫の行動と照らし合わせてみてください!
1.見られたら最高級の愛の証?「甘えたいキモチ」
もともとサイレントニャーは、子猫と母猫のコミュニケーション手段とされています。
一般的には、子猫が母猫から独り立ちするのは生後6カ月前後と言われており、短期間で母猫から多くのことを学び、自立していきます。
しかし、飼い主さんと一緒に生活する猫にとっては、飼い主さんこそが母猫のような存在であり、成猫になっても甘えたいキモチを持ち続ける傾向があります。
「最高級の愛の証」とも言われるこの行動をされた場合は、優しく包み込んであげましょう。
子猫気分な他の行動としては「しっぽをピンと立てながら近づく」「後を追いかけてくる」などが挙げられます。
2.斬新なアピール「要求を叶えてほしいキモチ」
飼い主さんにやってほしいことを、声を出さずにアピールする斬新な猫もいます。
ごはんや遊びの要求を叶えるための新手のアピールとも言えますが、SNSを覗いてみると、サイレントニャーが無音で分かりにくいゆえの面白いエピソードを発見しました。
とある漫画家の方は、飼い猫からいきなり背後から怒られることが相次いだため、原因を探ることにしたそうです。
鏡を使って背後の状況を確認してみたところ、なんとサイレントニャーをしていたということが明らかになったというエピソードです。
このように、正面から必ずされる行動とは限らないため、見えないアピールにもできるだけ気づいてあげましょう。
3.生返事疑惑!「鳴くのが面倒なキモチ」
鳴くのが面倒になってしまったという、少し飼い主さん泣かせなキモチの表れである場合もあります。
猫は学習能力が高い生き物のため、サイレントニャーでも十分察してもらえると学んでいくようです。
確かに過ごす時間が長くなればなるほど、愛猫の表情や些細なしぐさからでも、キモチが読み取れるようになっていくものです。
実際、カナダのとある行動生物学者が行った研究では、猫のキモチが分かる「キャットウィスパラー」にあたる人が確かに存在することが証明されています。
鳴くそぶりもなく、尻尾で生返事されるなんてこともあるので、それに比べれば親切な行動かもしれません。
こんな場合は気を付けて
奥深いキモチが秘められたサイレントニャーですが、実は体調に問題がある場合もあります。
突然サイレントニャーを頻繁にするようになった、発声するのがうまくいかない様子が見られるなどといった、通常と違う変化に気づいてあげましょう。
もしかすると、鳴きすぎによる声のかすれや、感染症の予兆かもしれません。
他に症状が出ていないかを注意深く観察し、些細なことでも気になる場合には、獣医師さんに相談することをオススメします。
また、シニア猫の場合は、声帯の筋肉量が低下する影響を受けて、意識せずともサイレントニャーのような小さな鳴き声を発することもあります。
まとめ
サイレントニャーは、子猫と母猫のコミュニケーション手段とされているため、愛猫からされた場合は「最高級の愛の証」と受け止めてよいでしょう。
要求を叶えてもらうためのアピールとして使われる場合もあれば、尻尾での生返事のように、鳴くのが少し面倒でサイレントニャーに及んでいる場合もあります。
ときには体調の問題に気づくきっかけとなりますので、愛猫の様子は日頃からよく観察してあげてください。
言葉はなくとも、愛猫とは以心伝心で通じ合うことができる喜びを、これからもかみしめていきましょう。
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