中国に駐在する金杉憲治大使が中国当局からスパイ罪で起訴されたアステラス製薬の日本人社員の男性と領事面会したことがわかりました。
日本政府関係者によりますと、金杉大使は2日、中国の検察当局に先月、スパイ罪で起訴されたアステラス製薬の50代の日本人社員の男性と領事面会しました。男性は面会の際に「健康に問題は無い」と答えたということです。
領事面会は男性の起訴後初めてで、拘束が長期化する可能性がある中、日本政府としては引き続き中国政府に早期解放を求め続ける姿勢を示した形です。
中国政府は男性についてスパイ罪で起訴した事実を公表していますが、具体的な起訴内容を明らかにしていません。
2014年に「反スパイ法」が施行されて以降、中国で拘束された日本人は17人で、アステラス製薬の日本人社員の男性を含め5人が身柄を拘束されたままになっています。