総裁選出馬表明の前日に「フルスイング」宣言したのは小泉元環境大臣。一方、河野デジタル大臣の「年末調整廃止」と茂木幹事長の「政策活動費廃止」政策が波紋を広げています。
【写真を見る】小泉氏の「フルスイング」宣言に野球少年たちは、自民総裁選「年末調整廃止」の河野氏と「政策活動費廃止」の茂木氏に波紋【news23】
小泉氏「フルスイング」宣言
地元・神奈川県の中高一貫校を視察した、小泉進次郎元環境大臣。なぜかグローブを持っています。
校長
「進次郎さん何やるの?」
小泉進次郎 元環境大臣
「ノック受けますよ。僕、学生時代セカンドだったからセカンド入っていい?」「遠慮なくやってください。(大丈夫?)大丈夫、大丈夫」
野球少年たちに、こんなアドバイスを送りました。
小泉進次郎 元環境大臣
「自分のなかのモットーは『迷ったらフルスイング』。思い切ってやれば後悔は残らない」
「自分自身もこの総裁選をフルスイングで頑張ろうと、気持ちを新たにしました」
河野氏「年末調整廃止」が波紋
総裁選の告示まで一週間。候補者が掲げた政策が波紋を広げています。
河野太郎デジタル大臣の投稿
「年末調整を廃止して、すべての国民に確定申告をしていただきます」
9月3日、自身のXで、年末調整の廃止に言及した河野太郎デジタル大臣。
立候補を表明している小林氏は、この廃止案について…
小林鷹之 前経済安保担当大臣
「仮にすべての国民にこの確定申告を義務付けると、国民の皆様に対して、より煩雑な事務負担を強いることになりかねない」
SNSでも賛否両論。当の河野氏は、5日の政策発表会見で…
自民党 河野太郎 デジタル大臣
「まず給与を支払ったらそのデータ、源泉徴収・保険料のデータを一元的な窓口にデジタルで送ってください。そのデータを自動入力していくから最終的に年末調整をやめる。企業はその負担がなくなる」
「最終的にはすべての皆さんの確定申告表が自動で入力されて、それを確認していただいて。ポチっとボタンを押していただければ、それで確定申告が終わる。そこがゴール」
茂木氏「幹事長としてなぜ主導しなかった」との質問に…
一方、9月4日に出馬表明をした茂木敏充幹事長。
自民党 茂木敏充 幹事長
「政治資金規正法の改正で検討事項として残った政策活動費について、その上限をゼロ円、すなわち廃止します」
「不透明だ」と問題視されてきた政策活動費の廃止を掲げました。もともと、裏金事件を受け、野党が禁止や廃止を求めていましたが、実現していなかった経緯があります。
記者
「自民党が廃止と強く主張していれば実現できていた状況にあったと思うが、茂木さんはそのとき幹事長として、なぜ主導しなかったのか?」
自民党 茂木敏充 幹事長
「政策活動費の問題が本格的に俎上にあがったのは政治資金規正法改正の最終盤。この段階で政策活動費をどうするかという本格的な議論になり、そこでこの問題については検討課題としてさらに議論を重ねて成案化していくことに法律的になった。これが事実です」
立憲 野田氏「10数年に1回のチャンス」
自民党の総裁選に先駆けて、7日に代表選が告示される立憲民主党。
立憲民主党 野田佳彦 元総理
「政権の側の失政があったときにチャンスがめぐってくるのが10数年に1回なんだろうと思う」
立候補を表明している野田元総理は、政策を発表。経済対策として「分厚い中間層の復活」を掲げたほか、「企業・団体献金の禁止」や国会議員の世襲制限などの政治改革を打ち出しています。