京都が3年ぶり19度目の優勝、2区立命館宇治・佐藤が逆転 立命館 山本が区間賞 兵庫の田中希実 初アンカーも優勝に届かず

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2025-01-12 14:56
京都が3年ぶり19度目の優勝、2区立命館宇治・佐藤が逆転 立命館 山本が区間賞 兵庫の田中希実 初アンカーも優勝に届かず

■皇后盃 第43回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会(12日、たけびしスタジアム京都発着、9区間・42.195㎞)

日本代表から中学生まで様々な世代がタスキを繋ぐ、中・長距離界のオールスター戦となった全国都道府県対抗女子駅伝競走大会が12日に京都で行われて地元・京都が2区の佐藤ゆあ(18、立命館宇治高)がトップに立つと、4区の山本釉未(19、立命館大)が差を広げ、2022年以来、3年ぶり19度目の優勝を果たした。

都大路で全47チーム、“都道府県駅伝ナンバー1”を決める全国都道府県対抗女子駅伝競走大会、気温は6℃とやや肌寒いコンディション。レースの流れを作る1区(6㎞)、1㎞付近で飛び出したのは大分の奥本菜瑠海(18、日立)、これに吉田彩心(18、札幌創成高)、“大学女子駅伝二冠”立命館大・京都の中地こころ(22)と学生もしっかりついていった。

3㎞の中間地点を過ぎると大分の奥本を岡山の松下菜摘(29、天満屋)、神奈川の信櫻空(23、パナソニック)がとらえて並んだ。そして、4.7㎞付近で長野の真柴愛里(17、長野東高)、全国高校駅伝1区区間賞をとった走りで実業団選手を相手にトップに立った。残り200mで飛び出した千葉の田浦英理歌(24、積水化学)が区間賞を獲得、2位に長野、3位に神奈川、4位に京都となった。

スピードランナーがそろう2区(4㎞)、長野は真柴愛里(17、長野東高)から2位でタスキを受けた今井玲那(16、長野東校)、全国高校駅伝優勝チームのリレーで粘りの走りを見せた。トップでタスキを繋いだのが地元の京都の佐藤ゆあ(18、立命館宇治高)、2位が大阪、3位神奈川、そして4位に長野となった。

中学生区間の3区(3㎞)、トップの京都は南村京伽(15、南城陽中)が落ち着いた走りでトップをキープ、残り700mでスパートをかけると2位大阪、神奈川との差をつけていった。そして、“大学女子駅伝二冠”立命館大の山本釉未(19)にタスキを繋いだ。岡山は全中800mの優勝者、石原万結(15、京山中)が4位にチームを押し上げた。

4区(4㎞)、トップ・京都の山本は立命館大の1年で全日本大学女子駅伝で2区で区間賞、富士山駅伝4区で区間新、地元京都での走りも序盤から飛ばして、後続との差をつけて区間賞の走りを見せた。出遅れていた兵庫は小林朝(22、ノーリツ)が21位から10人抜きで11位。トップは京都、2位は29秒差で神奈川、3位に長野、4位に愛知となった。

5区(4.1075㎞)、京都は芦田和佳(17、立命館宇治高)が単独走ながらリズムに乗った走りで区間賞を獲得、トップをキープした。2位は50秒差で大阪、3位は長野、4位は神奈川。

6区(4.0875㎞)、盤石な展開となった京都は立命館大エースでキャプテンの村松灯(22)が登場、立命館を大学女子駅伝二冠に導いたキャプテンは笑顔でスタートを切ると、地元の声援を浴びながら走り、最後も笑顔でタスキを渡した。2位には33秒差で長野、3位に38秒差で大阪、4位に千葉となった。

7区(4㎞)、京都は大西桃花(18、立命館宇治高)がいい走りを見せ、2位との差を広げてトップをキープ、2位には51秒差で大阪、3位に58秒差で長野となった。

中学生区間の8区(3㎞)、群馬には4区の区間記録を持つ、不破聖衣来(22)の妹・不破珠衣琉(15、大類中)が出場し、9区、姉の不破亜莉珠(25、センコー)に姉妹タスキリレーとなった。京都は木下彩英(15、京都光華中)がアンカーの川村楓(27、岩谷産業)にトップでタスキを渡した。2位には1分15秒で大阪、3位には1分24秒で長野となった。兵庫の朝日小都子(14)は粘って11位でアンカーの田中希実(25、NewBalance)にタスキリレー。

9区(10㎞)、長崎の廣中璃梨佳(24、JP日本郵政G)と兵庫の田中が並んでスタートラインに立ち笑顔を見せた。田中は自身初のアンカーであまり経験のない10㎞で出場、タスキをもらうとトップスピードで入った。追う長崎の廣中とは3秒あった差が8秒に開いた。

5㎞の中間地点では兵庫の田中と長崎の廣中が並んで通過、日本を代表する選手が共に上位陣を追いかける展開となった。しかし、中間点を過ぎると、廣中がスピードをあげて、田中を引き離すと、4人抜きで9位まで順位をあげた。兵庫の田中は10位フィニッシュ。

京都は8人が作ってくれた差を去年も9区で区間賞を獲得した川村がしっかり守った。残り1.2㎞付近では沿道からの声援を見せるなど、落ち着いた走り。20秒差で2位に敗れた去年のリベンジを果たし、2022年以来、3年ぶり19度目の優勝を手にした。

【第43回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会 上位10チーム】
優勝:京都 2時間15分26秒
2位:大阪 2時間17分52秒
3位:福岡 2時間17分53秒
4位:千葉 2時間17分57秒
5位:長野 2時間18分13秒
6位:広島 2時間18分42秒
7位:岡山 2時間18分45秒
8位:愛知 2時間18分49秒
9位:長崎 2時間19分03秒
10位:兵庫 2時間19分16秒

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