■バレーボール 全日本高校選手権 女子決勝(12日、東京体育館)
東京勢同士の対決となった女子決勝はノーシードで勝ち上がってきた共栄学園(東京3)が昨年、準優勝の下北沢成徳(東京1)を3―0(25-11、25-21、25-22)で下し、2005年以来19大会ぶりの優勝を果たした。
第1セットから共栄学園は元日本代表でロンドン五輪銅メダルの愛さん(旧姓・大友)を母に持つ、キャプテンでエースの秋本美空(3年)にボールを集め最大13点の差を広げた。最後は秋本のバックアタックで25-11で先取した。
第2セットは一転、競り合う展開に。それでも共栄は成徳のエース・イェーモン ミャ(3年)をブロックで抑えるなど25-21とし、セットカウント2-0で王手をかけた。
第3セット、共栄は徹底的にイェーモンをマークし、試合を優位に進める。さらに身長164cmの宇都木乃愛(3年)や1年生の山下裕子(身長183cm)、守りの要・木村響稀(3年)などが得点を決める。先にテクニカルタイムを16-12で迎えると中村文哉監督も力のこもったガッツポーズ。
しかし連続得点で19-19の同点とされたが最後は秋本が渾身のスパイクを相手コートに叩きつけ19大会ぶり3回目の優勝を決めた。観客席では秋本の母・愛さんも熱の入った応援で娘の活躍を見守った。