子育てにかかる経済的な負担を軽減するために、東京・葛飾区は、来年の4月から区立の小中学校の修学旅行や林間学校などの費用を全額無償化する方針を示しました。
葛飾区によりますと、無償化するのは、中学生の修学旅行や小学生の林間学校などで、所得制限は設けず、参加する全ての児童・生徒を対象にするとしています。
中学3年生が2泊3日で主に京都、奈良を訪れる修学旅行は、交通費や宿泊費で1人あたり、およそ8万円がかかると試算していて、来年度の当初予算案に2億3000万円あまりを盛り込むことにしています。
また、小学6年生の林間学校や小学5年生の臨海学校は、すでに区が交通費を負担しているため、およそ4900万円をかけて、新たに宿泊費や食費を負担することで、全額無償化を実現するとしています。
東京23区内では初めての取り組みで、葛飾区は、「ゆとりをもって子育てできる環境を整備していきたい」としています。