夏場だけでなく、1年を通して水分補給はとても大切です。しかし、摂取する飲み水が適切でなければ、かえって健康被害につながる恐れもあります。今回は犬の『水分補給』におけるポイントやNG行為を確認しましょう。
犬にとっても『水分補給』は大切
水分補給は、犬にとっても体内の水分バランスを維持する上で重要です。水分をしっかり摂取しないと、脱水症状やあらゆる体内の機能が正常に働かなくなるなど、さまざまな悪影響が懸念されます。
特に夏場は、暑さによって脱水症状を招きやすいため積極的に水を多めに用意して、いつでも好きな量、水分補給できるように用意しておきましょう。
犬は1日にどのくらいの水を摂取するのが理想?
気になるのは、犬は1日にどのくらいの水を摂取するべきなのかという点です。一般的に犬が必要とする水分量は、1日に体重1kgあたり約50mlと言われています。
したがって、体重4kgの小型犬なら200ml、体重10kgの中型犬なら500ml、体重30kgの大型犬ならば1.5lが適正量となります。
犬の『水分補給』におけるNG行為とは
犬に水を与えるときは、犬にとって適切な水を飲ませてあげることも大事です。ここで紹介する特徴に該当する水は、犬にとって健康被害を招いてしまう水なので与えないよう注意してください。
1.冷たすぎる水や熱いお湯を与える
基本的に犬に与える飲み水は、常温水が良いとされています。夏場などは冷たい水を飲ませてあげたいと思うかもしれませんが、かえって体温が急激に低下してしまい、体温を上げようと体が働きかけて熱中症になる危険性が高まるのです。
また、冬場は温かいお湯をと思う方もいると思いますが、こちらも低温やけどなどのリスクが伴います。そのため、1年を通して基本的には常温水を与えてあげましょう。
2.市販されているミネラルウォーターを飲ませる
最近ではさまざまな種類のミネラルウォーターが販売されていますが、実は犬にとって最も適している水は、日本国内に限り『水道水』です。
ミネラルウォーターの中には硬水や水素水、フレーバー水なども販売されています。これらは犬の健康に悪影響を及ぼす恐れがあるので、与えてはいけません。
3.1日以上出しっぱなしの水を与える
水は1日に2回交換することが推奨されています。もしも1日以上、水を交換せず出しっぱなしにしていると、水の中に雑菌や埃が入ってしまい衛生上問題が生じる恐れも。
特に夏場は暑さによって雑菌が繁殖しやすい環境です。飲み水の中で雑菌が繁殖してしまうと、犬が腹痛や下痢などの食中毒症状を引き起こす恐れがあるので注意しましょう。
理想の飲み水の与え方は?ポイントを紹介
愛犬に飲み水を与える際は、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。押さえるべきポイントを紹介します。
- 基本は水道水を常温で与える
- 水は1日2回を目安に交換(暑い時期はより高い頻度で交換)
- 暑い時期は喉に詰まらない大きさに砕いた氷を入れる
夏場に暑さ対策したいという方は水を冷やすのではなく、氷を入れてあげる方法がおすすめです。ただし、氷は誤って飲み込んでしまうと窒息などの危険性もあるので、窒息しないよう砕いて大きさに配慮してから入れてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬にとって水分補給は健康を維持する上でとても大切です。しかし、冷え切った水や熱いお湯、硬水などを与えてしまうと犬の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。今回紹介したポイントを押さえて、犬にとって適した水を飲ませてあげましょう。
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