私たちは他人を区別するとき、見た目で判断しています。では、猫は人間を区別するときにどこを見ているのでしょうか。本記事では、猫が「飼い主と他人を区別」するときのポイントについて解説していきます。
1.声で区別している
猫は聴力が人間よりもはるかに優れていて、人の声を聞き分けることができます。そのすごさはなんと人間の8倍で、犬よりも2倍優れていると言われています。
そのため、私たちの声のトーンや話し方などで他人と区別しているようです。呼びかけたときに反応してくれるのは、私たちを飼い主だと認めているからかもしれませんね。
2.匂いで区別している
猫は聴力だけでなく嗅覚も優れています。そのため、声だけでなく匂いでも私たち飼い主を認識することができるのです。
帰宅後や入浴後に飼い主の匂いを嗅いだり、すり寄ってきたりするのは、いつもと違う匂いがするからです。
猫が体を擦り付けてくるのは、マーキングをして飼い主を自分のものだとアピールしているからと言われています。
自然に出る体臭であれば問題ありませんが、香水や柔軟剤などの人工的な香りは猫の体に悪影響が出たり、ストレスになったりすることがあるので注意しましょう。
3.飼い主の出す音で区別している
私たちは生活しているとさまざまな「音」を出します。聴力の優れている猫は私たちの出す音からも、個人を判別していると言われています。
よく帰宅時にドアを開けると、飼い猫が玄関で待ち構えているといった状況を聞くことがありますよね。それは猫が玄関まで歩いてくる飼い主の足音を聞き分けているからです。
また、足音だけでなく飼い主が使用している車やバイクのエンジン音も覚えることができます。
我が家の猫たちは、鍵を開ける音を覚えているようで、ガチャっと音が鳴ると勢いよく扉の前に駆け寄ってきます。
玄関の扉を開ける前から、飼い主が帰ってきたと駆け寄ってきているのだと思うと、とても嬉しいですよね。このように猫は、親しい人間の出す音を聞いて覚えているのです。
猫は飼い主の見た目が判断できない?
猫は視力があまり良くないので、人間の見た目で個人を区別することが苦手です。
例えば「アフロ」や「坊主」といったわかりやすい特徴があれば認識することもできるようですが、基本的には聴力と嗅覚で人を判別しています。
そのため、飼い主がどのような格好をしていても、声や匂いでバレてしまうのです。
まとめ
猫は意外にも人の顔を見ておらず、私たち飼い主の出す声や音、匂いで他人と区別しています。
私たちが普段過ごしている場所や洗濯ものなどに乗っかるのは、匂いで飼い主のものだと判断しているからです。
愛猫に懐いてもらえるよう、日頃から声のトーンや匂いに気を付けて接するようにしていきましょうね。
関連記事
・猫から『好かれる人』のタイプ5つ
・猫は『好きな人』と『嫌いな人』を区別している
・猫が『触って欲しい』ときに送るサイン4つ!触ると喜ぶ身体の部位と触り方のコツとは?
・猫が寂しかった時にする5つのサイン
・猫が足を噛む6つの理由と対策