ロシアのプーチン大統領は、欧米がウクライナに供与した長距離兵器によるロシア領への攻撃について、容認すれば「欧米がロシアと戦うことになり、紛争の本質を変える」と述べ、強くけん制しました。
プーチン大統領は12日、国営テレビのインタビューで、ウクライナが欧米から供与された長距離兵器でのロシア領への攻撃を認めるよう求めていることについて、「これは欧米がウクライナに攻撃を認めるかどうかではなく、軍事衝突に直接参加するかどうかの問題だ」と述べました。
そして、「容認されれば、NATO=北大西洋条約機構諸国、アメリカ、ヨーロッパがロシアと戦うことになり、紛争の本質を変える」と指摘しました。
そのうえで、「我々は突き付けられた脅威に対し、適切な決断を下す」と述べ、欧米を強くけん制しました。
アメリカのバイデン大統領とイギリスのスターマー首相は、13日にワシントンで会談する予定で、長距離兵器の問題についても協議するものとみられます。