またたびは、爪とぎに付属していたり、おもちゃに入っていたりと、猫と暮らしている人にはかなりなじみのあるものだと思います。ですが、またたびのリスクについてもしっかりと把握している人は案外少ないのではないでしょうか?今回は、またたびを安全に使用するための注意点を4つ紹介します。
1.またたびの過剰摂取は危険
またたびは、適量摂取することでメリットもありますが、過剰摂取には注意が必要です。
またたびは、中枢神経に働きかけることで酔ったような状態を引き起こします。そのため大量にまたたびを摂取すると、感受性の個体差にもよりますが、強く反応が現れて興奮したり呼吸困難に陥ってしまうリスクがあるとされています。
最悪は命に関わる場合もあるため、かならず給与量を守って与えるようにしましょう。
体重にもよりますが、一般的な成猫に対する給与量は1回0.5g程度(耳かき半分〜1杯)が目安となります。はじめてまたたびを使う際はごく少量にし、様子を見ながら量を調整するようにしましょう。
異様な興奮状態になるなど異常が見られた場合は、獣医師に相談してください。
2.またたびを与えるのは週に2回まで
またたびに依存性はありませんが、毎日摂取していると慣れて効果が薄くなる可能性があります。またたびを与えるのはご褒美や、あたらしい道具に慣れてほしいときなど、ここぞというときにとどめておくのが良いかもしれません。
定期的に与える場合は、多くても週に2回までにするのがおすすめとされています。この場合も、連日与えるのは避け、あいだを空けて与えるようにしましょう。
3.またたびの実を与える際は誤飲に注意する
またたびは粉末のほかに、液体、実、葉、枝などがあります。実を与える場合は、誤って飲み込んでしまわないように注意しましょう。
猫がまたたびの実を丸飲みした場合、胃や腸に詰まる可能性があり、最悪は命にもかかわります。実を飲み込んで詰まってしまった場合は、手術で取り出すしかありません。猫にも飼い主さんにも負担が大きくなってしまいます。
枝なども飲み込んでしまって、消化器を傷つける危険性もあります。
猫にまたたびを与える際は、安全のためにも飼い主さんが遊んでいる様子を見ていられるときに限定するのが良いかもしれませんね。
4.子猫・高齢猫・病気のある猫には与えない
またたびは、成長期の子猫や高齢猫、病気のある猫(とくに心臓病)には刺激が強すぎるため、与えないほうが良いとされています。
またたびを与えても良い年齢には明確な基準はありません。そのためインターネットでは、はじめてまたたびを与える時期は、生後6ヵ月以降がいい、9ヵ月以降がいいなどさまざまな意見が見られます。
安全と安心を求めるのであれば、またたびを与えるのは体が十分に発達した生後12ヵ月以降がおすすめです。
また与えても良い年齢の上限にも基準はありませんので、愛猫の様子を見ながら与えるかどうかを判断しましょう。
実際に与える際には、商品パッケージに記載されている推奨年齢をかならず確認してから与えるようにしてください。
まとめ
またたびには「ストレス解消」などのメリットがあります。一方で、過剰に摂取すると呼吸困難を引き起こす、年齢によっては刺激が強すぎるといったデメリットもあります。そういったリスクを理解しておく必要があるのです。
愛猫を守るためにも、またたびを与える際は、量や頻度、年齢を守り、少しでも不安がある場合は、獣医師に相談するようにしましょう。
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