猫を飼っていると「いったいどうしてこんな行動をとるの?」と疑問を抱く瞬間も多いのではないでしょうか。オモチャではないものに必死にかじりついている姿も、人間からすると不思議な行動です。今回は、そんな噛む行動に着目し「かじりたがって困るもの」を6つご紹介しますので、猫の健康や安全に関わる問題を未然に防ぐためにも、ぜひご覧ください。
かじりたがって困る「紐状のもの」3選
1.コード
日常の暮らしに欠かせない電化製品ですが、だらんとしているコードは、猫の興味を引き付けてしまいます。
本気で噛めば、その力100kgとも言われている猫ですから、コードを噛みちぎってしまう危険性も潜んでいます。
猫が感電してしまったり、火災を引き起こしてしまったりする原因にもなりますので、コードには保護カバーをつけ、使用していないときはコンセントは抜いておくようにしましょう。
狭い隙間でも、猫は入り込むことができるため、猫が触れられないだろうと思っていても盲点となる場合もあります。入れないように目隠しをするなどの工夫が必要です。
2.ヘアゴム・輪ゴム
ヘアゴム・輪ゴムのサイズ感は、猫が遊ぶのにはぴったりな大きさですので、狙われるリスクは高いでしょう。
飼い主さんが見張っていられるのであればよいのですが、くれぐれも誤食をさせないよう注意してください。
アメリカでは、保護された猫の体から38本ものヘアゴムが摘出されたという事例もあり、この教訓を活かしていかなければなりません。
3.パーカーのフード紐
ゆったりと過ごせるパーカーは、普段着の定番にしている人も多いのではないでしょうか?
しかし、ぶらぶらと揺れるフード紐は、猫にとっては遊び道具にしか見えないようで、紐にかじりついてきたり、引っ張ってみたりと、大はしゃぎです。
細かいビーズなどがついているおしゃれ着なども、装飾部分の誤食などがあり得るため注意が必要です。
傷んでしまうことが心配されるようなお出かけ着は、猫の前で着用するのは控えた方がよいでしょう。
似たようなもので言えば「靴紐」にも気をつけたいものです。
かじりたがって困る「文房具・紙製品」3選
4.鉛筆・ペン
鉛筆・ペンに夢中になる猫も続出しています。
ただ書き物をしているだけですが、猫からすれば獲物が動いていると勘違いしてしまうようです。
机の上に置いたままの場合でも、コロコロ転がして遊び始めるかもしれません。
噛む力によっては、歯形がつく可能性もあります。
かじられてしまった鉛筆やペンに、愛猫の痕跡が残ることを微笑ましく思う飼い主さんもいるかもしれませんが、誤飲には十分注意してください。
5.段ボール
狭くて薄暗い段ボールは、多くの猫の人気者です。
すっぽりと入っているだけであれば可愛らしいのですが、かぶりついて破壊する猫も珍しくありません。
筆者も、ほんの30分ほど段ボールを放置しておいただけで、愛猫にボロボロにされてしまった経験があります。
段ボールを食べてしまう可能性もあるので、飼い主さんがいない時間や目に届かない場所に放置しておかないようにしましょう。
6.ティッシュ
意外と気を抜けないのが、ティッシュです。
ティッシュのクシャっとした素材に病みつきになり、穴に手を入れて遊ぶことを楽しんでいると考えられます。
羽をむしることに見立てているとも言われていますが、ティッシュが無駄になってしまうことだけではなく、誤食も心配されるでしょう。
仮に食べてしまったとしても、少量であれば消化できるとは言われていますが、安易に遊ばれないように、箱は裏返しにしておくことをオススメします。
なんでそんなに噛みたがるの?
素材や形状が好みだから、遊び道具に見えるからという理由で、本能的に噛もうとする傾向にあります。
もしくは、ものに当たってしまうタイプの人間がいるのと同様に、ものを噛むことで不満を示そうとする猫もいます。
不満を溜めさせないように、猫と遊ぶ時間を確保したり、耐久性のある猫用のオモチャで代用したりする工夫も必要です。
人間が本来使用する用途などは理解できないため、かじりたがるものは、できるだけ猫の目に届く範囲に置かないようにしてください。
また、閉塞をするレベルの大きなものでなくても、小さなものがずっと胃に残ってしまって嘔吐や食欲不振が続くということもあります。
口にして飲み込んでいないか、遊んでいた後はなくなっている部分が無いか確認をすることもおすすめします。
まとめ
かじりたがる猫は、飼い主さんの悩みのタネになることもあります。
紐状のものや、文房具・紙製品が、猫の本能を刺激しやすく、遊び感覚で噛んでしまうことが考えられます。
ものによっては誤食や感電するリスクもありますので、積極的に対策を取るようにしましょう。
単に遊んでいるだけではなく、何か抱えているストレスが見られるのであれば、ストレスの原因を探ることも大切です。
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