JR貨物が車輪を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題で、国土交通省は先ほど、JR貨物の本社に立ち入り検査に入りました。
きょう午後3時ごろ、国土交通省の立ち入り検査が行われたのは、東京・渋谷区にあるJR貨物の本社です。
この問題は、JR貨物が貨物列車の車輪を組み立てる作業中、基準を超える圧力をかけていたにもかかわらず、基準値に収まるようデータを不正に改ざんしていたというものです。
データの改ざんはJR新山口駅の構内で今年7月に起きた貨物列車の脱線事故について社内で調査していたところ、社員から申告があり発覚しました。
これを受け、国交省は今月11日、不正が行われていた北海道、神奈川、広島の3つの車両所にも、立ち入り検査を行っていました。
国交省は改ざんが行われた原因などさらなる調査が必要だと判断し、本社への立ち入り検査を決めたということです。
斉藤国交大臣はきのう(24日)行われた閣議後の記者会見で、「鉄道輸送の安全確保と不正の再発防止策の徹底等、厳正に対処する」としています。