いわゆる「袴田事件」の再審=やり直しの裁判で、無罪が言い渡された袴田巖さんの姉のひで子さん(91)らが東京・千代田区の日本記者クラブで記者会見を開き、「嬉しくて涙がとめどなく出た」と喜びを語りました。
袴田巖さんは1966年6月、静岡県のみそ製造会社の一家4人が殺害された事件で逮捕・起訴され、1980年に死刑が確定しました。
静岡地裁で再審=裁判のやり直しが行われ、9月26日に無罪判決が言い渡されました。
無罪判決を受けてきょう(30日)、姉のひで子さんらが東京・千代田区の日本記者クラブで会見を開きました。
袴田さんの姉 ひで子さん
「裁判長が被告人を無罪にすると言った時には本当に嬉しくてね。嬉しいやら感激するやらで涙がとめどなく出てきました」
今後の焦点は、10月10日の控訴期限までに検察側が控訴するかどうかです。
袴田さんの姉 ひで子さん
「したきゃすればいいと思います」
袴田事件弁護団 小川秀世弁護士
「この審理を終わらせることは検察にしかできないということを自覚してもらうことが、検察の控訴をやめていただく大きな力になると思う」
この日の会見には袴田さん本人も出席予定でしたが、体調不良を理由に欠席しました。