誰だってウソをつかれるのはイヤでしょう。それは猫も同じです。くり返しウソをつけば大好きな飼い主さんであっても信頼を失うことになります。今回は、猫にウソをつくことでおこり得るトラブルを3つ紹介します。
1.信頼関係を失う
ウソは猫との信頼関係を壊す原因になります。
たとえばシャンプーや爪切りなどのお手入れをするなど猫が苦手なことをするときに、おやつで釣るというのはよくあることだと思います。
しかし何度もくり返していると「おやつを食べる=イヤなことが起きる」と学習します。さらに「おやつをくれる人=イヤな人=信頼できない人」とも思うようになるでしょう。
どちらかと言うと、ウソよりも騙し討ちのほうが近いかもしれませんが、猫にとってはどちらも大差ありません。
猫が苦手なことをするときは、イヤなことをしている最中か終わったあとにご褒美としてあげるようにしましょう。「イヤなことを我慢した=おやつがもらえた」というプラスの学習になるのが理想です。
2.お手入れや受診が難しくなる
信頼関係を失ったその延長線上には、お手入れや動物病院への受診が難しくなるといったことがあげられます。
たとえば上述のように、イヤなことをするたびにおやつで釣っていると、おやつを見ただけで逃げるようになってしまうかもしれません。そうなれば猫を捕まえるのも一苦労となります。
また無理やり捕まえるのは猫のストレスになりますし、捕まえる人がケガをするリスクもあります。
猫を捕まえられなくなると、動物病院へ連れて行くことができない、爪切りができないなど猫の健康を維持するのが難しくなるでしょう。受診ができないと病気によっては、症状を悪化させてしまう可能性があります。
3.ストレスや病気の原因になる
猫の性格にもよりますが、何度もウソをついていると、人を信頼できなくなり、人の動きに警戒したり、少しの物音にもビクビクしたりするようになるでしょう。常に緊張を強いられている状態ですから、当然ストレスにもなります。
もし、愛猫が以下のような行動をしていたら強いストレスを感じている可能性があります。
- 過剰な毛づくろい
- 大きな声で鳴きつづける
- 同じところを何度も行ったり来たりする
- 食欲がない
- 寝てばかりいる
またストレスは、免疫力の低下を引き起こし、さまざまな病気の原因にもなり得ますので注意が必要でしょう。
まとめ
ウソをつくのは、猫にとってもあなたにとっても良いことではありません。1度や2度なら許してもらえるかもしれませんが、何度もくり返してウソをついていれば次第に信頼関係を失い、警戒されるようになるでしょう。
警戒の対象になると、近づいただけで逃げられるようになるため、猫を捕まえられなくなります。猫を捕まえられなければ、日常のお世話や動物病院への受診ができないなどの困った事態にもなりかねません。
愛猫の健康のためにもウソをついたり、騙したりするのは慎むようにしましょう。
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