太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が観測され、国の研究機関はあす以降、人工衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあると注意を呼びかけています。
情報通信研究機構によりますと、日本時間の9日午前11時前に太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が発生したということです。規模は5段階のうち、最も上のクラスの大規模な爆発だったとしています。
10日深夜以降、影響が予測されていて、地球周辺の磁場が乱れる「磁気嵐」により、人工衛星に障害が起きたり、GPSの精度が落ちたりするほか、飛行機や船舶で使う通信に障害が出るおそれがあるとしています。
ただ、携帯電話の通信や人体には影響しないということです。
太陽の活動のピークは2025年ごろに来ると予測されていて、大規模な太陽フレアは今年5月にも発生しています。
総務省は100年に一度以下の頻度で起きる大規模な太陽フレアでは、最悪の場合、携帯電話が2週間ほど使えなくなることもあるとしています。