大型ハリケーン「ミルトン」が直撃した街に住む日本人「外に出られない…」 トランプ・ハリス両陣営が災害対応で非難の応酬　トランプ氏が「偽情報」批判も【news23】

アメリカ南部に先月に続き大型ハリケーンが上陸し、猛威を振るっています。「外に出られない…」ハリケーンが直撃した街に住む日本人が被害の状況を語りました。

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「100年に1度の嵐だ」大型ハリケーン上陸　現地日本人は

ハリケーン「ミルトン」の中で撮影された映像をみると、厚い雲の層が確認できます。

ハリケーンが近づく街では、雨が激しく打ち付け、電柱は斜めに倒れています。

大型ハリケーン「ミルトン」が、日本時間10日午前、アメリカのフロリダ半島に上陸しました。

一時、5段階あるうちのカテゴリー5まで発達した「ミルトン」。上陸時はカテゴリー3でしたが、「ミルトン」が通過した場所では、クレーンが倒れて建物に直撃。

メジャーリーグ、レイズの本拠地を置くスタジアムでは…

撮影者
「トロピカーナ・フィールドの屋根が吹っ飛んじまった」

「ミルトン」が直撃した町に住む人に安全を確保された場所から話を聞きました。

フロリダ州ブレーデントン在住 のぶさん
「いろんなところに木や草が飛んでいて、車がくちゃくちゃなってるところもあるし、近くの図書館が燃えたって言っていた。ずっと窓が震えていて雨も風もすごかった。子どもがこわいこわいってずっと叫んでいた。木がいろんなところに倒れているので外に出られない」

フロリダ半島に接近する「ミルトン」の衛星画像。無数に光っているのは雷とみられます。

「ミルトン」は上陸前から猛威をふるっていました。

「竜巻が発生中。大型の竜巻が発生中です」

CNNなどによりますと、これまでに27の竜巻が発生。竜巻で複数の死者が確認されたという情報も出ています。

フロリダ州タンパ市 キャスター市長
「100年に1度の嵐だ」

災害対応めぐり両陣営が応酬　ハリケーン発生の背景にトランプ氏が軽視する気候変動

アメリカ南部では、9月にも大型ハリケーン「ヘリーン」が上陸していて、災害対応を巡り、ハリス陣営とトランプ陣営で非難の応酬となっています。

トランプ前大統領は政府が“災害支援金を不法移民の住居費に使っている”と主張。自身のSNSでは、「無能なバカたちに、あと4年も我々の国を任せるなんてありえない。世界中が笑いものにしている！！！」

対するハリス陣営…

バイデン大統領
「無責任で執拗な偽情報や嘘が広まっており、人々を混乱させている」

トランプ氏の主張を真っ向から否定。ハリス副大統領もXでトランプ氏の偽情報を独自で分析し、結果を報告しています。

そもそも大型のハリケーンがなぜ相次ぎ発生しているのか。背景にあるのは、トランプ氏が軽視し続ける気候変動の影響です。

三重大学大学院 気候変動を研究 立花義裕 教授
「海面水温が非常に高い。地球温暖化が海に現れているので、その影響でハリケーンや台風の強度は増すということ。アメリカで起こってることは、日本でも起こってもおかしくない」