中国・上海市の日本総領事館の岡田勝総領事が、蘇州市の市長に対し、6月に日本人学校の送迎バスが襲われた事件について、詳細な情報を提供するよう求めました。
岡田勝総領事は11日午後、江蘇省蘇州市を訪れ、呉慶文市長と面会しました。
蘇州市では、今年6月に日本人学校の送迎バスが襲われ、バスの案内係の中国人女性が死亡し、日本人親子が負傷しました。
中国側からは詳細な情報が明かされないままになっていて、上海の日本総領事館によると、岡田総領事は事件の背景を含めた詳細な情報や現地に住む日本人の安全確保を求めました。
これに対し、呉市長は「偶発的な事件だったと考えている」と従来の説明を繰り返し、「調査に進展がある場合は日本側に共有する」と述べるにとどまったということです。
面会は30分の予定でしたが、およそ70分行われ、岡田総領事は先月に深セン市の日本人学校の児童が登校中に襲われ、死亡した事件についても言及したということです。