磯村勇斗さん、岸井ゆきのさん、福山翔大さん、染谷将太さん、内山拓也監督が映画「若き見知らぬ者たち」公開記念舞台挨拶に登壇しました。
【写真を見る】【ひげ面・磯村勇斗】クランクアップ後の "むき卵顔" に岸井ゆきの安堵
本作は、"風間彩人(磯村さん)が亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いていた。弟・壮平(福山さん)も同居し、同じく借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れていた。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向(岸井さん)との小さな幸せを掴みたいと考えていた。しかし、彩人の親友・大和(染谷さん)の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜に、彼らのささやかな日常は思いもよらない暴力によって奪われてしまう。" という物語。若者の閉塞、社会の理不尽な暴力にさらされる叫びを描いた作品です。
総合格闘家を演じる福山さんは撮影1年前からトレーニングに入り、撮影に挑みましたが“肉体で語るべきシーンがとても多く、技術的に上手くなれば良いわけではなく、一発に込める思いを演技に宿すためには1年は長いようで短かった”と、役作りの苦労を語りました。
そんな福山さんたち共演者の演技を、すでにクランクアップしていた磯村も陰で見守っていたと言い、 "一番大事な試合のシーンでクランクアップした人が行ったら彼が崩れてしまうと思い、全部が終わった後、会いに行ってハグをしました" と語りました。そんな磯村さんに福山さんは "めちゃくちゃうれしくて。現場でも兄としていて下さって、最後の最後までいてくれるのかっていう" と、感激を露わに。
すると岸井さんも、“びっくりしました。ツルっとした磯村勇斗さんでいてくれたので。(撮影中は)ひげが生えていらしたので、むき卵だったんだって”と、独特な表現で振り返りました。磯村さんは“むき卵じゃない!いつから卵キャラになったんだ?”と返して会場の笑いを誘っていました。
また、本作タイトルにちなみ、名もなき若者だったころの夢について聞かれると、磯村さんは“ずっと役者をやりたいと言ってきたので、役者だけです”と言い切ると、岸井さんは“そういう方(の話)?”と戸惑いつつ、“私は3階建ての家に住みたいなと思って、小さいころは夢のマイホームを描いていました。団地で生まれ育ったので、家の中に階段があるのに憧れていたので。あとシルバニアの影響ですかね?”と、お茶目に憧れを語ると、周りから“で、叶ったの?”と聞かれると“叶いません!叶っていません。今後考えたいと思います”と慌てた様子で語りました。
福山さんは“父の影響で空手を始めて、父がプロレス好きで、家には初代タイガーマスクのマスクもあって、夢は格闘家でしたが、巡り巡って役者となり、今回後楽園ホールにも立たせてもらえた。夢をかなえてくれた監督、ありがとうございます”と、監督に感謝を述べました。
染谷さんも磯村さんと同じく“自分も子供のころから役者なので、強いて言えば「ジャッキー・チェン」になりたかった。なれないと分かったけど、役者にはなれたので、ジャッキーのような役者は目指せる”と前向きに明かしてくれました。
【担当:芸能情報ステーション】