■MLB 地区シリーズ第5戦 ドジャース 2-0 パドレス(日本時間12日、ドジャー・スタジアム)
パドレス・ダルビッシュ有(38)が12日、地区シリーズ第5戦、敵地でのドジャース戦に先発、6回2/3、77球を投げて、被安打3(2本塁打)、奪三振4、四死球1、失点2(自責点2)。大谷は3打数無安打2三振と完璧に抑えたが、2本塁打で2失点。チームはドジャース投手陣にわずか2安打で完封負け、チーム史上初となるワールドシリーズ制覇の悲願は叶わなかった。
試合後、ダルビッシュは「悔しいですね、もちろん。ここでオフシーズンに入るというのはちょっと実感がないというか…」と話し、「2本目のホームランが痛かったので、チーム的に。それはすごく悔やまれます。今日の試合は特にそうでしたけど、カーブ以外のどの球でもどのカウントでもある程度ストライクが投げられたので、自分としてはここまで何でも投げられるという状況が今までなかったので、ここまでの状態に持ってこられたのが良かった」と振りかえった。
ドジャースは山本由伸(26)が先発し、ポストシーズン史上初の日本人投手の投げ合いとなったが「山本君があんな投球をして、ドシャースもいろいろあったと思いますけど、山本君を選んで信頼したというのは僕も感動しましたし、その中でしっかり活躍したというところで、山本君がいい投球をしたというのはすごくうれしいです」と勝利したドジャースと山本を褒めたたえた。
この試合、ナ・リーグ二冠王の大谷翔平(30)を3打数無安打2三振、レギュラーシーズンも含めて、11打数1安打5三振、打率.091に抑えているが「自分でも気を使っている部分があると思うので、自分がいろいろと考えていたやり方というか、それがうまく出せたのでそういう面では良かったかなと思います」と語った。
NPBで7年、メジャーで13年、プロ野球人生20年目が終了したが「自分は野球しかできないので、投げるということしかできないので、その中でこれだけ評価して頂いて、こういうところでも野球ができているので、プロとして自分のを改善していくというのは大事じゃないかなと思います」と口にし、「ほんとに人生で言うと、死ぬ間近、だから、死にたくないというところが強くて、野球の中で年齢もそうですけど、年齢に負けて消えていくというのはなるべくもがきたい、というところがある。ほんとに今終わったばっかりなので、何も分からないですけど、この1か月くらいルーティンを変えましたけど、まだもっと良くなるという可能性はあると思うので、それをこのオフシーズンに取り組んでいきたいと思います」と39歳で迎える来シーズンも更なる成長を誓った。
かつて自身も所属し、ナ・リーグ優勝決定シリーズに進出したドジャースについては「試合を見たら分かりますように、簡単に終わるチームじゃないですし、特にこのドジャースタジアムだと、まったく違う打撃になる。ほんとにドジャースの人達がいるから僕はここまで頑張れているので、すごいチームだと思いました」と改めてドジャースに称賛を贈った。