プロ野球クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ開幕前日の15日、TBS「サンデーモーニング」膳場貴子キャスターが巨人・阿部慎之助監督(45)に単独インビュー。攻守の中心・吉川尚輝の欠場がほぼ確実となった危機の中、4年ぶりの日本シリーズ進出へ向けての心境を聞いた。
【写真を見る】吉川尚輝不在の危機を巨人はどう戦う? 膳場貴子キャスターが阿部慎之助監督を直撃取材【プロ野球CSファイナル】
膳場キャスターの阿部監督インタビューは4月11日に続いて2度目。その際は若手選手の起用について「若い選手は感受性が豊か。僕がカリカリしていると萎縮するので、あまり表情には出さないようにしている」と穏やかな表情で胸の内を明かしていた。
今回は日本シリーズ進出のかかったCSファイナルステージ開幕前日。和やかな雰囲気は変わらないが、インタビューでは決戦目前の強い決意を覗かせた。
ファーストステージを勝ち抜いたDeNAについては「全体的に振れている。勝つんだ、という覇気がテレビ越しでも伝わってきた。こちらもその気持ちは負けないように」と警戒を強める。
CSに向けて最も気になるのは攻守の中心・吉川尚輝(29)の状態。主に3番セカンドでシーズン全試合に出場、11月の世界野球プレミア12代表にも選ばれた。しかしシーズン終盤に左わき腹を負傷、14日には阿部監督が「CS出場は厳しそう」と明かしていた。
この日も改めて「出場はほぼ無理」と話し、「代わりに出る選手には『自分がヒーローになるチャンス』と思ってやってほしい。いるメンバーでやりくりしていく」と吉川不在で戦う覚悟を決めた様子。
吉川の代役が見込まれる中山礼都(22)を初め、CS初出場の若手も多い巨人。練習前の円陣ではそんな「初体験組」に向けて「厳しい戦いになる。上手く行かないと思ってやってほしい。でもここで勝てば自信になる。『最後には絶対自分たちが勝つんだ!』と思ってやってほしい」と訓示。
CSファイナルステージは16日に開幕。最大6戦、先に4勝した方が日本シリーズに進出する。(リーグ優勝の巨人は1勝のアドバンテージあり)
「特別な戦い方はしない。取れる1点をどう取っていくかだと思う」と、ペナントレースを制した選手たちの力を信じて戦う阿部監督。第1戦を託したのもシーズン開幕戦と同じ戸郷。2012年以来12年ぶりの日本一へ、まずはCS突破で日本シリーズ進出を目指す。
【CSファイナル 日程】※4戦先勝
◆セ・リーグ 巨人vsDeNA@東京ドーム
◆パ・リーグ ソフトバンクvs日本ハム@みずほPayPay
16日(水)午後6時~セ・パ両リーグ
17日(木)午後6時~セ・パ両リーグ
18日(金)午後6時~セ・パ両リーグ
19日(土)午後2時~ソフトバンクvs日本ハム
午後6時~巨人vsDeNA
20日(日)午後2時~ソフトバンクvs日本ハム
午後6時~巨人vsDeNA