長野県で現職の県議会議員だった男が妻を殺害したとされる事件の裁判員裁判が始まりました。
【動画】妻殺害の罪で起訴 元長野県議・丸山大輔被告、初公判で起訴内容を否認
丸山被告は先ほど行われた罪状認否で、妻を殺害したのは私ではありませんと淡々と述べました。
長野地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判には、傍聴券を求め、およそ300人が列を作りました。
殺人の罪に問われているのは、長野県塩尻市の元県議会議員・丸山大輔被告(50)です。
起訴状などによりますと、丸山被告は2021年9月、自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫し、殺害した罪に問われています。
丸山大輔 被告(2022年9月)
「犯人がどんな心境で、今はどうしているのか、真相は早く知りたい」
事件の1年後に逮捕された丸山被告は当初から否認していて、弁護人も「被告は当時、長野市の議員宿舎にいた」などと無罪を主張しました。
冒頭陳述で、検察側は「被告は交際相手と結婚を望んでいたため、妻が邪魔になった」などと指摘しました。
現職の県会議員が妻の殺害容疑で逮捕されるという事件は、検察側と弁護側が全面的に争う展開となり、裁判員裁判の審理は予備日を含め23日間にわたって行われる予定です。