アルツハイマー病の新たな治療薬「ドナネマブ」について、1人あたり年間308万円で保険適用されることが了承されました。
アメリカの製薬大手「イーライリリー」の「ドナネマブ」は、アルツハイマー病の原因物質とされ、脳内に溜まる「アミロイドβ」を取り除き、症状の悪化を遅らせることが期待される薬です。
きょう(13日)開かれた中央社会保険医療協議会で、「ドナネマブ」を保険適用とするための薬の値段を1人当たり年間308万円とすることが了承されました。
厚労省は、薬を使用する患者数のピークを2033年度に2万6000人と推計していて、市場規模は796億円と見込んでいます。
薬を使用する際のガイドラインも作られ、検査によってアルツハイマー病の原因物質が脳内に蓄積していることが確認された軽度の認知症と、その前段階である「軽度認知障害」の患者に限定して投与されることになります。
原因物質を取り除くための薬としては、製薬大手「エーザイ」などが開発した「レカネマブ」に続き、国内で2例目の保険適用となります。