中国軍は13日、フィリピンと領有権を争っている南シナ海のスカボロー礁周辺で警戒パトロールを実施したと発表しました。
中国軍の発表によりますと、南シナ海のスカボロー礁周辺で、中国軍が管轄する南部戦区の海軍と空軍が警戒パトロールを実施したということです。この行動は、法に基づいて実施したとしています。
中国とフィリピンが領有権を争うスカボロー礁は、中国が2012年から実効支配を続けています。
フィリピン政府は今月8日、領海やEEZ=排他的経済水域を明確に定めるための法律を成立させています。
一方、中国政府は10日、スカボロー礁に領海などを決める際の基準となる「基線」を定めたと発表するなど、対抗する姿勢を示しています。