新たな患者向けNCCNガイドライン:「禁煙ガイド」は、がん患者がより良い健康成果を達成するための実現可能で前向きな選択肢を示し、患者の自立を促進
プリマス・ミーティング(ペンシルバニア州), 2024年11月13日 /PRNewswire/ -- 全米総合がん情報ネットワーク(National Comprehensive Cancer Network®、NCCN®)は本日、がん患者が禁煙に取り組む際に重要な支援と指針を提供する新たな患者向けガイドラインを発表しました。喫煙を続けることで、追加のがん発症リスクが高まり、治療の効果が低下し、副作用が悪化するほか、生存期間の短縮とも関連しています。新たな患者向けNCCNガイドライン(NCCN Guidelines for Patients®):「禁煙ガイド」では、確実な禁煙を支援するために活用できる各種ツールの最適な利用方法を解説しています。本ガイドは、がん患者を対象とした禁煙戦略に重点を置いていますが、がんと診断されていない喫煙者にも有益な内容となっています。
The NCCN Guidelines for Patients: Quitting Smoking are available to view or download for free online at NCCN.org/patientguidelines or via the NCCN Patient Guides for Cancer App, thanks to funding from the NCCN Foundation.
「がんと診断された時点で喫煙している患者、あるいはがんと向き合う過程で喫煙している患者は、絶対に禁煙できます。早期の禁煙が望ましいですが、いつでも禁煙は役立ちます。」とオハイオ州立大学総合がんセンタージェームズがん病院・ソロブ研究所のピーター・G・シールズ医学博士は述べています。シールズ博士は、禁煙に関する「NCCN臨床診療ガイドライン(NCCN Guidelines®)」の委員会議長を務めており、医療従事者向けにエビデンスベースで専門家の合意に基づく推奨事項を策定しています。「患者に対して医師が使用するのと同じ情報を提供することで、過去に禁煙に苦労した方でも、禁煙をより達成可能な目標とすることを目指しています。禁煙には、患者と医療提供者の双方が積極的に取り組むことが必要です。この患者向けガイドラインは、最良の成果を得るために欠かせない重要な要素です。」
患者向けNCCNガイドライン:「禁煙ガイド」は、これまで禁煙を試みたものの成功しなかった人や、禁煙したいと思っているもののまだ最初の一歩を踏み出していない人たちに、新たな視点と希望をもたらします。本ガイドは、失敗や過ちはよくあることであり、画一的な解決策よりも、さまざまな療法を組み合わせることが成功の鍵となることが多いことを認識したうえで、批判的な判断をせずに勇気づけるアプローチを取っています。ガイドには、ニコチン代替療法(NRT)、行動療法、非ニコチン系薬剤など、複数のエビデンスベースの選択肢が詳述されています。
患者向けNCCNガイドライン:「禁煙ガイド」は、NCCN財団(NCCN Foundation®)の資金提供により、NCCN.org/patientguidelinesまたはNCCNがん患者ガイド(Patient Guides for Cancer)」アプリから無料で閲覧およびダウンロードできます。印刷版は、Amazon.com で少額の料金にて購入可能です。スペイン語版も近日中に公開予定です。
「がん患者の多くは禁煙の重要性を理解していますが、依存は非常に強力です。この患者向けNCCNガイドラインは、患者が自身の治療に積極的に関与できるように設計されており、禁煙を患者と介護者、医療チームとの双方向の協力的な対話に変えることを目指しています。」とシールズ博士は付け加えました。「本ガイドラインは、この困難な道のりを成功に導くために、分かりやすいツールと必要な支援を提供します。」
「がん患者はすでに十分すぎるほどのストレスを抱えています。」とNCCN財団のエグゼクティブディレクターであるパトリック・デラニー氏は述べています。「患者と医師はまず第一に、がんの治療に専念しています。この新たな患者向けガイドラインが、他の治療に集中している最中でも、禁煙に取り組む選択肢があることを患者に認識してもらえる追加の支援リソースとなることを願っています。」
患者向けNCCNガイドラインの全ライブラリには、70冊以上の無料書籍が含まれており、がん患者やその家族に対し、予防、検診、診断、治療、サポートケアに関するわかりやすい情報を提供しています。これらのガイドラインは、長年にわたり数々の賞を受賞しており、オンラインで無料の健康情報を提供する信頼性の高い資料として広く認知されています。
患者向けNCCNガイドラインでは、がん治療中の疲労、苦痛、吐き気や嘔吐の対処方法など、他のサポートケアに関するトピックも取り扱っています。すべての書籍や多言語対応の情報資料は、NCCN.org/patientsでご覧いただけます。
患者向けNCCNガイドライン、ウェビナー、およびがん患者や介護者向けの無料リソースの支援については、NCCN.org/foundationをご覧ください。
全米総合がん情報ネットワークについて
全米総合がん情報ネットワーク(National Comprehensive Cancer Network®、NCCN®)は、患者のケア、研究、教育に特化した主要ながんセンターで構成された非営利団体です。NCCNは、すべての患者がより良い生活を送れるよう、質が高く効果的で、公平かつアクセスしやすいがん医療の改善と促進を目的として活動しています。NCCN腫瘍学臨床実践ガイドライン(NCCNガイドライン、NCCN Guidelines®)では、がん治療、予防および支援サービスに関して、透明性があり、エビデンスに基づいた専門家の合意に基づく推奨事項を提示しています。これらは、がん管理における臨床の方向性と方針の標準として認識されており、あらゆる医療分野で利用可能な最も徹底的で頻繁に更新される臨床診療ガイドラインです。患者向けNCCNガイドライン(NCCN Guidelines for Patients®)は、NCCN財団(NCCN Foundation®)の支援を通じて、患者および介護者に情報を提供し、権限を与えるための専門的ながん治療情報を提供します。また、NCCNは、継続した教育、グローバルな取り組み、政策、腫瘍学の研究協力と出版を推進しています。詳細については、NCCN.orgをご覧ください。
NCCN財団について
NCCN財団は、がん患者およびその介護者に対して、世界のトップクラスのがん専門家による公平な専門的指針を提供することで支援しています。具体的には、患者向けNCCNガイドライン(NCCN Guidelines for Patients®)やその他の患者教育リソースを通じて情報を届けています。NCCN財団は、がん研究の最前線に立つ国内の有望な若手研究者に資金提供を行い、がん治療の進展にも貢献しています。NCCN財団に関する詳細については、nccnfoundation.orgをご覧ください。
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