大手銀行3グループが中間決算を発表し、日銀の利上げによる利ざやの改善などを背景に、各社そろって最高益を更新し業績見通しを上方修正しました。
▼三菱UFJフィナンシャル・グループは今年4月から9月の連結決算で純利益が1兆2581億円と、上期としてはグループ発足以来初めて1兆円を超えました。通期純利益の見通しは2500億円引き上げ、1兆7500億円とします。
▼三井住友フィナンシャルグループは純利益が去年の同じ時期より38%増加し、7252億円となりました。これに伴い、通期の見通しを1兆1600億円に上方修正しました。
▼みずほフィナンシャルグループの純利益は5661億円と去年の同じ時期に比べて36%増加。通期の見通しはこれまでの7500億円から8200億円に引き上げました。
いずれも日銀の利上げに伴う金利上昇で利ざやが改善したことや政策保有株の売却などが業績を押し上げたということで、各社そろって最高益を更新しました。国内の金利環境をめぐっては、日銀が今年3月にマイナス金利解除、7月に追加の利上げを行いました。
これらの影響について、みずほフィナンシャルグループの場合は今年度の業績に850億円のプラスをもたらす見通しで、今後も政策金利が0.1%上がるごとにプラス500億程度の影響が生じるということです。