街で聞いた“令和のお小遣い事情”。物価高で1か月のお小遣いに変化は?
会社員の平均額は男女とも3万円台で、お小遣いには“4万円の壁”があるようです。
「お小遣い」どれくらいもらってる?お小遣いの世界には「4万円の壁」も!
熊崎風斗キャスター:
家庭によって状況は様々だと思いますが、「お小遣い制」を導入している人に聞きました。
【お小遣い毎月の平均額(会社員)】「SBI新生銀行」より
▼男性:3万9081円
▼女性:3万4921円
【お小遣いの使い道は?】「SBI新生銀行」より
▼男性
1位:昼食
2位:携帯電話
3位:趣味
ほか嗜好品、飲み代など
▼女性
1位:昼食
2位:携帯電話
3位:身だしなみ
ほかファッション、喫茶代など
井上貴博キャスター:
ウルヴェさんのご家庭はお小遣い制ですか?
田中ウルヴェ京さん:
完全にお財布は別々です。向こうがどんな銀行口座になってるかもわからない。こっちのも知らせてません。
熊崎キャスター:
1か月のお小遣い平均額の推移を見てみますと、お小遣いの世界には「4万円の壁」というものがあるそうです。2014年から2024年まで見てみても2023年頃、男性のお小遣いが一時4万円を超えましたが、なかなか4万円を超えてきません。
4万円を優に超える!バブル期のお小遣い事情
ただ、バブル期は4万円を優に超えていました。1990年のお小遣いは▼男性会社員で7万7725円と今とは全く額が違います。当時のお小遣い事情はどのようなものだったのでしょうか。
【1988年 街頭インタビュー】
――1か月のお小遣いをどのくらいもらってますか?
男性「月12万です。(使い道は)食事関係です。あとは洋服」
男性「100万円~」
女性「大体ですね、12万ぐらいですかぁ~」
男性「我々の6万円ってのはOLにおごってやる分を含んでいる」
女性「私は自分で収入がありますからね、ずいぶんたくさん使います」
――隠し財産みたいなのがあるんですか?
男性「まぁ…持ってますよ。ははははは!」
田中ウルヴェ京さん:
思いっきりバブル世代ですが、なんか懐かしい感じです。90年代は自分が20代のときです。20代の時は「お金をどんどん使ってる様に見せるのが大事」みたいな時代でもあったのかもしれません。
ホラン千秋キャスター:
景気がいいから、みなさん明るいですよね。あまりみんなうつむいてないというか、ため息も少ない。
「お小遣い制」と「夫婦で“財布別”」それぞれの良さとは
熊崎キャスター:
ちなみに、給与の全額を家庭に入れている、いわゆる「お小遣い制」を導入している人は、男性で55.3%、女性で33.5%なので、お小遣い制ではない家庭もあるというところはデータ上に表れています。
「お小遣い制」と「夫婦で“財布別”」にはそれぞれの良さがあるようです。このような意見がありました。
▼「お小遣い制」を導入している家庭
30代・夫「自分で管理するよりお小遣い制の方がセーブできる」
20代・妻「夫に頼まれたので、お小遣い制に。家計を把握しやすい」
▼「夫婦で“財布別”」の家庭
40代「家賃などは私で、食費などは妻が出している」
「将来的なお金がどれくらいあるか分からない。お互いなんとかしているだろう、と信じている」
田中ウルヴェ京さん:
将来のことあんまり考えていない、というのは確かに。
ホラン千秋キャスター:
子どもを育てていく中で「教育費どうしよう」などはその都度、お話しながらっていうことですか?
田中ウルヴェ京さん:
「今回は食費はこっちが持つよ」とか「学費はそっちに」とか。大抵、大きなお金は夫に持ってもらい、私は小さな額を持つ、という感じです。
すごくざっくりしています。いま考えたら、それでもうまくやってこられたということは、それなりにうまくいっていると思いますが。
熊崎キャスター:
ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんは「小遣い制でもそうでない場合でも、それぞれの支出額や貯蓄額などを把握し、お互いが当事者意識を持つことが肝心」と話しています。
みなさん、それぞれの形を持っていますが当事者意識を持つことが大事ですね。
================
<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰