日本銀行の植田総裁は21日の講演で、追加の利上げについて「会合ごとに判断する」との見解を改めて示しました。市場では、12月会合での利上げもあり得るとの見方から、円相場は一日の間に1円ほど円高に振れました。
日銀の植田総裁はきょうの講演で、追加の利上げについて、「集まったデータをもとに会合ごとに判断する」との考えを改めて強調しました。
そのうえで、次回12月中旬の決定会合までは、「まだ1か月あり、それまでに様々な情報が得られる」との認識を示しました。また、為替の変動が日銀が重視している経済や物価の見通しに及ぼす影響については、「真剣に考慮している」と述べました。
植田総裁の発言を受け、市場では、“来月会合で利上げが行われるのではないか”との観測が広がり、外国為替市場で円相場は1ドル=154円台半ばまで、きょう一日の間に1円ほど円高が進んでいます。