高齢化や過疎化が進むと失われてしまうのが、地域に根付く文化や風習。なかには特定の集落でのみ伝わる驚きのトリビアもあります。いま注目が集まるワケは?
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「あなたの街のマメ知識は?」都道府県トリビアを調査
熊崎風斗キャスター:
元岐阜放送アナウンサー神田さん、岐阜のトリビア本を出版したのですが、理由についてこう話しています。
元岐阜放送アナウンサー 神田卓朗
「昔からの風習や地域の文化など、だんだん消えかかっている、岐阜県にはこんな面白いこと、ユニークなことがあるということを知ってほしい」
様々な「その地域ならではの特色」をご紹介します。
宮城県では、破れている靴下を4文字で「おはよう靴下」と呼ぶそうなんです。
宮城県在住30代の女性によると「幼少期、靴下に穴があきそうな時は母に『もうすぐおはようしそう!』と言っていた」ということです。
親も当たり前に使っていたので、もう何の違和感もなく使っていたそうです。
宮城県も広いんですが、調べる限り「気仙沼」北側や、真ん中の「仙台」それから「七ヶ宿町」「丸森町」など幅広いところで使われていることが分かっています。
幼児から80代まで、非常に幅広い世代で使われている言葉だということです。
群馬県に行きましょう。群馬県民の皆さんにとっては、普通の会話だそうです。
館林市出身「私の家は鶴の頭の部分です!」
群馬県は鶴のような形をしていると、県民の中で共通の認識があるそうで、「鶴の〇〇の部分」と言うことで、群馬県の大体どこの地域かを伝えられるそうです。
熊崎キャスター:
ちなみに私は千葉県・柏市出身なんですが「チーバくんの目のあたり」です。
千葉のマスコットキャラクターチーバくん、千葉県の形をしているので、こういう言い方もします。
続いて山形県・庄内地方では「く・け・こ」で会話ができる…そうなんですが。
く⇒食べる
け⇒食べなさい
こ⇒食べよう
これだけで、食卓での会話ができちゃうそうなんです。
島根県・出雲市などでのビジネスシーンでは「●●●していただけると助かります」と言うのを「●●●していただけると喜びます」と言うそうです。
結婚を機に島根県に移住した50代女性は「(最初に言われたとき)びっくりというか、ちょっと意味わからなかった。ただ『喜びます』って言われると、もうちょっと頑張っちゃおうかなと思えました」とその驚きを話していました。
ちなみにこれは本当に島根県のビジネスシーンでも使われているそうです。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰