ASEAN=東南アジア諸国連合に周辺国などを交えた国防相会議がラオスで開かれ、南シナ海情勢で威圧を強める中国を念頭に、アメリカなど参加した国々から懸念の声が相次ぎました。
ASEAN拡大国防相会議は21日、ラオスの首都・ビエンチャンで開かれ、日本やアメリカ、中国などの国防トップらが顔をそろえました。
主要な議題となった南シナ海情勢をめぐっては、中国と領有権を争うフィリピンが「緊張状態は続いている」と指摘したほか、日本などからも中国を念頭に懸念の声が相次ぎました。
また、ASEAN外交筋などによりますと、アメリカのオースティン国防長官は「威圧的で危険な行動が憂慮すべきほど増えている」と中国をけん制しながらも、「中国との直接の対話も続ける」として、意思疎通の重要性を訴えました。
一方、中国の董軍国防相は「問題は関係する当事国同士で協議すべきだ」などとして、アメリカの関与は必要ないとの考えを示したということです。