犬は舌を出すことでリラックスしたり、体温を調整したりすることができますが、時には健康上のサインであることもあります。特に、暑さや息苦しさから舌を出しているときは、室内の温度を調整したり、動物病院で検査を受けることが大切です。今回は、犬が舌を出したままにする理由について詳しく解説します。
犬が舌を出したままにする理由
犬は舌を出すことでリラックスしたり、体温調整を行っています。
この自然な行動には、飼い主にとって愛らしい一面がある一方で、注意すべき健康のサインが隠れていることもあります。今回は、犬が舌を出したままにする理由を6つ紹介します。
1.リラックスしている
リラックスして顔の筋肉がゆるんでいるとき、犬の舌が出たままになることがあります。
ベッドに入って寝転んでいるとき、ソファーの上でくつろいでいるとき、愛犬の舌がペロッと少しだけ出ていることがあるのではないでしょうか。
リラックスしているときなので、舌を出したままにしていることは、犬自身も気づいていないことがあるかもしれません。
2.体温を調整するため
犬は人間のように汗をかくことができないため、舌を出すことで唾液を蒸発させ、体温を調整しています。
もし長時間舌を出している場合、室内の温度や湿度が高すぎる可能性があります。飼い主には肌寒く感じられるときでも、愛犬が暑がっていることもあるため、様子を見ながら環境を調整してあげることが大切です。
3.嬉しくて少し興奮している
犬が舌を出しているのは、嬉しくて興奮しているからでもあります。
飼い主のそばにいるときや、一緒に遊んでいるときなど、嬉しさから自然と舌が出てしまうことがあります。このとき、顔の筋肉が緩んでいることも一因です。
4.舌が出やすい構造になっている
舌が出やすい構造の犬種も存在します。
特に短頭種に分類されるパグやフレンチ・ブルドッグなどは、鼻から口までの距離が短いため、理由なく舌が出ていることがあります。
マズルの短い犬も舌が出やすい傾向があり、これらの犬は体温調整が苦手なため、特に注意が必要です。
5.抜歯をしたため
抜歯をした後、犬は舌を出したままになることがあります。
歯を失った部分から舌が出てしまい、ごはんを上手く噛めなくなることや、食欲が低下することも考えられます。愛犬の歯の健康を保つために、日々の歯磨きが重要です。
6.息苦しさを感じている
息苦しさを感じているときも、犬が舌を出すことがあります。
舌を出しているとき、呼吸が荒くなっているか、喉の奥から異音がしないかを確認しましょう。
これらは、気管虚脱や心臓病などの病気のサインかもしれません。特にシニア犬は、定期的に血液検査やレントゲン検査を受けることが推奨されます。
まとめ
犬が舌を出している理由について、6つのポイントを解説しました。
- リラックスして顔の筋肉がゆるんでいる
- 体温を調整するため
- 嬉しくて少し興奮している
- 舌が出やすい構造になっている
- 抜歯をしたため
- 息苦しさを感じている
リラックスしている場合が多いですが、他の要因も考慮することが重要です。
食欲や元気がない、下痢を繰り返すなどの気になる症状がある場合は、愛犬の様子を注意深く観察し、必要に応じて動物病院で相談しましょう。
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