携帯大手による利用者の囲い込み競争が激しくなる中、KDDIは従来よりポイント還元を強化したプランを発表しました。
携帯大手では、NTTドコモやソフトバンクが高いポイント還元を売りにする“ポイ活”プランを相次いで導入しているほか、楽天モバイルも利用者が楽天市場で買い物した際のポイント還元を5倍にするなど、ポイントを使った囲い込み競争が激しくなっています。
こうした中、KDDIは来月3日から「au PAY カード」やスマホ決済の「au PAY」の利用に応じて「Pontaポイント」が最大4000ポイント還元される使い放題のプランを始めます。
これまでの最大400ポイントの還元と比べると10倍に増える計算ですが、割引前の基本料金は1500円程度上がります。
KDDI マーケティング本部 渡邊和也 副本部長
「クレジットカードの決済金額が増えれば増えるほど、また日常使いしていただけるかどうかで、我々とお客様との間の関係性、粘着性は変わってきます」
国内の人口減少などで通信量収入の大幅な上昇が見込めない中、KDDIとしては、一人あたりの単価を上げるとともに、自社のスマホ決済やクレジットカードに利用者を囲い込む狙いもあるとみられます。