ハリケーンから避難するために空輸された子猫に、パイロットが「一目ぼれ」!米国

2024-11-27 06:00

米国を襲った大型ハリケーンを逃れ、保護施設から空輸で避難した動物たち。操縦したパイロットは、このうちの1匹の子猫に一目ぼれ。そのまま自宅に迎えることになったのです。

大型ハリケーンから空路で避難

ケージに入れられ運ばれる猫

画像はイメージです

2024年10月、大型ハリケーン「Helene」と「Milton」が相次いで米国東海岸を直撃しました。

この地域で保護されていた数100匹の動物たちは、安全のために避難を余儀なくされました。保護施設「Lucky Dog Animal Rescue」とサウスウエスト航空が協力して組織した「Greater Good Charities」は、10月12日に動物たち145匹を空輸して緊急避難させることに成功しました。

Whitney Eichingerさん(サウスウエスト航空の副社長兼コミュニケーション最高責任者)は次のように話しています。

「弊社は、地域に必要な支援を真摯に提供し続けています。今回、避難のために航空機を貸し出すことで動物たちを安全な場所へ運び、飼い主を見つけるための第1歩を踏みだす支援ができたのは、とても光栄です」

無事に安全な場所へ

コックピット内の男性パイロット

画像はイメージです

このとき輸送にあたったのがMatthew Prebish機長です。社内の呼びかけにこたえて、彼のほかに約60 人のボランティアが任務を遂行するために名乗りを上げました。

彼が操縦した緊急便には、サウスカロライナ州にあるLucky Dog Animal Rescue施設に一時的に収容されていた約145匹の猫と犬が搭乗しました。

ハリケーンの進路にあたる東テネシー州とフロリダ州のシェルターから移送されていたもので、航空機はウィスコンシン州ミルウォーキーへ向かいました。

到着後は現地の8つの動物保護施設が動物たちを受け入れ、飼い主へ引き渡せるよう徹底した医療ケアを行うことになっていました。

しかし、1匹の猫だけは例外でした。

「着陸後、運ばれた動物たちをあらためて観察していたわたしは、ある子猫に注目しました。まだ小さいキジ白のメス猫です。その愛らしい姿を一目で気に入ってしまい、抱き上げてそのまま自宅へ連れ帰ることにしました」と話すMatthewさんです。

子猫はパイロットの家族に

世界地図を背景にたたずむ猫

画像はイメージです

この子猫は生後4ヵ月の「Avery」です。現在はテキサス州の彼の自宅で同居猫と2匹の犬と一緒に暮らしています。

「連れ帰ったとき、ケージを少し開けたまま出てくるかどうか待ちました。するとすぐに頭を出し、あたりを興味深げに見回していましたね。この子はとても好奇心旺盛で、世界を探検してすべて自分の目で見てみたい、という性格なのです」というMatthewさん。

うーん。世界を探検したい子猫の父親がパイロットだなんて、最適な組み合わせではありませんか!

出典:How a Pilot's Mission to Save Over 100 Shelter Animals During Hurricane Led to a Kitten Adoption

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