中国を訪れている関西の経済界の代表団が中国の何立峰副首相と会談し、何副首相は来年の大阪・関西万博の期間中に中国政府の代表団を派遣する方針を表明しました。
関西の経済界の代表団一行は、27日午前、北京の人民大会堂で何立峰副首相と会談しました。
代表団によりますと、会談の中で代表団が、中国国内で相次いでいる殺傷事件を念頭に、日本人の従業員と家族について安全を確保するよう要請すると、何副首相は「中国は世界の中でも安全な国に属するが、違反事案が発生した場合はいち早く対応するので安心してほしい」と述べたということです。
また、来年開催される関西万博ついて、代表団は「日中両国が人類共通の課題に協力して取り組むパートナーであることを再認識する絶好の機会になる」とアピール。これに対し、何副首相からは万博の成功に向けて連携する姿勢が示され、中国政府の代表団を万博の開催期間中に派遣するとの方針が示されたということです。
関西の経済界は日中国交正常化前の1971年から訪中団を派遣していて、今回の北京訪問は12年ぶりとなります。