食トレンド大賞2024発表「こねないパン」が大賞に、進化が止まらない冷凍食品 今年のキーワード“タイパ”【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-11-27 22:40

その年を象徴する料理や、食材のトレンドを選出する「食トレンド大賞」が発表されました。大賞に選ばれたのは、令和のコメ不足から注目されたあの食べ物でした。

【画像でみる】食トレンド予想2025「冷凍〇〇」「〇〇〇アイス」など

食トレンド大賞2024が発表 大賞は「こねないパン」

熊崎風斗キャスター:
今年の食トレンド大賞発表されました。

【クックパッド食トレンド大賞2024】
▼大賞:こねないパン
▼2位:パリおにぎり
▼3位:カニカマ・魚肉ソーセージ
▼4位:グリークヨーグルト・アサイー
▼5位:クラフト紅茶
▼調理器具:せいろ
▼トレンドワード:ザクザク

ホラン千秋キャスター:
せいろはSNSでもたくさん見たなという感じがします。

オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
時短などタイムパフォーマンスを重視する意識が相当出ていると思います。なるべく手間をかけずにおしゃれなもの、映えるものがすごく多いなと思いました。

井上貴博キャスター:
魚肉ソーセージが入ってくるのですね。時代が巡るのでしょうか。

熊崎キャスター:
日本の技術が注目され、健康志向も相まって海外でもどんどん人気になっているということです。

令和のコメ騒動で注目「もち麦」 コメの価格 今後どうなる?

熊崎キャスター:
まず今年を象徴する出来事として“令和のコメ騒動”がありました。全国でコメの品薄が広がりスーパーからコメがなくなる事態になりました。

それによって注目されたのが麺類です。うどんや蕎麦、スパゲッティのほかに、もち麦が注目されました。
もち麦を販売する「はくばく」では、家庭用もち麦の売り上げが4月〜9月で前年比120%増えました。

栄養士・トレンドウォッチャーの藤原奈津子さんによると「かさ増しアイテムとして注目され、もちもち・ぷちぷちした食感で食物繊維も豊富なので人気になった」ということです。

コメの価格高騰はいつまで続くのでしょうか。集荷業者同士の競争が続き、農協が買い負けしている状態が続いています。現在のコメの価格は5キロが約3700〜3800円前後です。日本米穀商連合会の相川英一専務は「高騰したままの価格が続きそう。今後はこの価格が標準になっていくのではないか」という分析をしています。

井上キャスター:
今後はどのようになっていくのでしょうか。

秋元里奈さん:
生産量自体は需要をカバーできるぐらいはあるのですが、やはり今回、お米が少なくなったタイミングで、報道や台風などの影響で需要が増してしまったので、それに備えるためにも余裕を見て今後は価格も含めて設定されていくかなとは思います。

私も消費者としては、価格が高くなるのはつらい部分もありますが、農業の持続性を考えると持続可能な価格で販売していくことは非常に大事だと思うので、ある程度は我慢しないといけないかなとは思います。

ホランキャスター:
もうやっていけない、利益が出ないからやめようと言って日本の米に関わる方々がいなくなったら困るわけですからね。

秋元里奈さん:
今回価格が少し上がったので米農家さんも多少良くはなったのですが、それでもやはりコスト増の方が大きいのでまだまだ苦しい状況ではあります。みんな苦しいので申し訳ないところはありますが、価格はある程度、今の価格がスタンダードになっていくのかなと私も思います。

井上キャスター:
市場原理は必要ですが、主食なので備蓄で調整しないといけないところ、難しいバランスがあるんだなと感じます。

冷凍食品 今年のキーワード“タイパ” 冷凍庫のスペースがカギに

熊崎キャスター:
冷凍食品の進化が止まりません。「ニップン よくばりプレート 和風おろしハンバーグ&香味醤油スパゲッティ」は、ワンプレートで複数の食材が入っています。冷凍食品に詳しい冷凍王子の西川剛史さんによると「今年のキーワードは“タイパ”。ワンプレートなど、より簡便性が重要に」ということです。

その他に今後注目される冷凍食品についても伺っています。

まずはケンミン食品の「冷凍ケンミン焼ビーフン」です。薄いため冷凍庫に場所がない場合でも少ないスペースを活用して入れることができるところが非常に人気になっています。

そしてニチレイフーズの「本当に旨い担々麺」です。一つ買うと、その日の気分で「汁あり」「汁なし」の担々麺を選ぶことができます。

冷凍王子の西川剛史さん曰く「冷凍庫のすき間に入りやすいもの、『汁あり』『汁なし』選べるのも注目」とのことです。美味しいのは当然で、さらにその先に進んでいることが進化が止まらない要因です。

「ルイボスティー」6年間で14倍 今なぜ話題に?

熊崎キャスター:
そして、ルイボスティーが大変人気になっており、6年間で14倍に市場が拡大しました。ポリフェノールが豊富で、南アフリカで栽培される「ルイボス」というマメ科の植物の葉から作られるお茶です。コンビニやスーパーでルイボスティーの販売が多くなってきた印象があるかもしれません。

サントリーは「GREEN DA・KA・RA やさしいルイボス」、ファミリーマートも自社ブランドで「ラ・フランス香るルイボスティー」を発売しています。ルイボスティー関連がかなり多くなってきているということです。

栄養士・トレンドウォッチャーの藤原奈津子さんによると「健康志向により、お水の代わりにルイボスティーを飲む人が増えている。ノンカフェインなので就寝前など気にせず飲める」ということで、“健康面”がキーワードになってきているということでした。

秋元里奈さん:
最近はコーン茶など、お茶の種類がすごく増えました。

ホランキャスター:
あずき茶やそば茶など、皆さんの注目がお茶全般に対して高いのかなと思います。

秋元里奈さん:
すごくカフェインを気にする方が増えたなと思います。私のオフィスではコーヒーを出していますが、コーヒーよりもカモミールティーが良いというのでお茶の数を増やしたりもしました。健康志向からか、お茶の種類を意識する方が増えているなと感じます。

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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 33歳
神奈川の農家に生まれる

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