今、スニーカーを「クリーニング」に出す人が増えています。さらには、ぼろぼろになったスニーカーを生まれ変わらせるサービスも人気に。そのワケは…?
【写真を見る】「スニーカークリーニング」に依頼殺到ナゼ…若い世代の“意識の変化”も?【THE TIME,】
スニーカーの悩みと言えば…
若い世代を中心に、スニーカーにお金をかけている人は結構います。
「高いのは5万円ぐらい」(20代男性)
「12~13万円ぐらいのブランドのスニーカーを買った」(30代男性)
またオフィスカジュアルが一般的になったことで、スーツにスニーカーを合わせる人も増加。幅広い年齢層がスニーカーを履くようになりましたが、人気の一方でありがちな悩みと言えば…
30代女性:
「自分で洗うのが面倒くさくて、そのまま汚れて履かなくなっていっちゃう」
10代女性:
「濡れてるときに干して、次の日の朝見たら黄色くなっちゃったりとか」
スタジオの乃木坂46・一ノ瀬美空さんも、「汚れたら拭いたりはするけど、なかなか洗えず捨てちゃったりする…」とのこと。
そんな時に使えるサービスが今、続々と登場しています。
履きつぶしたスニーカーもピカピカに
“靴のプロ”が行う「スニーカークリーニング」に依頼が殺到しているというのが、靴の修理などを専門に扱う『靴専科』水天宮前店(東京・中央区)。
月に2400足以上が持ち込まれているといいますが、何がそんなに人気なのか?
THE TIME,マーケティング部の西堀文部員が、自前のスニーカーで試してみました。
「これだいぶ汚くて…」と出してきたのは、1年間取材で履きつぶした革製のスニーカー。
元々は真っ白でしたが、全体的にベージュ色に。つま先部分やサイドなど所々に黒い汚れが目立つ状態です。果たして、どれくらいキレイになるのか?
「最初は靴紐を外して、キレイにしておきます」と、まずは靴ひもから。
専用の薬液に1時間程つけ置きして、高圧洗浄機で汚れを洗い落とします。
そして乾燥させたら、アイロンをかけシワを伸ばすという手のかけよう。
続いては、靴底。ここでも“靴底専用”の洗剤が登場です。
靴底・靴紐・本体など、場所によって素材や汚れの種類が異なるため、靴専科ではそれぞれにあった専用洗剤を使用。
洗剤をつけたスポンジでこすると…
西堀部員:
「待って、スゴイわ。もう白いわ。全然違う」
スニーカー本体の革部分も専用洗剤とブラシで洗い、靴の中は水で濡らしたタオルで拭いていくのですが、この“水”にも秘密があるんです。
使っているのは、オゾン水。通常の水より消臭・殺菌効果が高いので「見た目だけじゃなくて中身もキレイにしてお客様にお渡しできる」とのこと。
さらに乾燥機でもオゾンで消臭・殺菌しながらニオイを取って、仕上げに布で磨き上げたらクリーニング完了です。
西堀部員:
「真っ白ですよ、新品みたい。ロゴの部分も超綺麗になっています」
「利用者が3倍に」人気のワケは?
スニーカーのオゾン水クリーニングは1足2750円~で、剥げてしまった部分の色直しもOK(※別料金)。
利用者はここ数年で3倍になっているとのことですが、人気の背景には“若い世代の意識の変化”があるといいます。
『靴専科』大友良祐さん:
「最近の若い人は“モノを大事にしたい”という気持ちが強いとすごく感じる。投資として“ちょっと高い靴を買って、それを長く履きたい”という思いから、クリーニングに持ち込まれることが多い」
リーズナブルなお手軽クリーニング
都内に約180店舗を展開するクリーニングの『スワローチェーン』では、1足550円からスニーカーをお預かり。
専用の洗濯機に、靴と一緒に“靴を傷つけない独自のスポンジ”を大量に入れて丸洗い!強力洗浄してくれます。
スニーカー用洗濯機があるコインランドリー『TOSEI Laundry』でも、500円で洗いから乾燥まで自動でできちゃう便利さが人気です。(※店舗により価格が異なります)
スニーカーが蘇える「修理サービス」
さらに、鍵やヒールの修理でおなじみの『ミスターミニット』では、約5年前からスニーカーの修理を本格的に実施。
すり減ったカカト部分のソールから、すり切れてしまった履き口の修理など、様々なトラブルに対応しています。
お気に入りの1足。捨ててしまう前に、プロのサービスを利用してみるのはいかがでしょうか?
(THE TIME,2024年11月27日放送より)